飲み会が苦手で参加を強要されたら、給料を請求して断るべき
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最終更新日:2016/09/02
日本の世の中に蔓延る社会問題
新入社員は特にそうかもしれないが、会社で働いている特に若い社員は飲み会があまり好きじゃない傾向にある。そういう社員の中には断りきれずに飲み会に嫌々参加する人もいれば、断ってくる人もいる。何故断るのか?というと、理由は簡単でしょう。仕事でもないのに、拘束されたくないし、ましてやお金も払いたくない。時間をとられたくないという思いが強いのでしょう。だから、勇気ある新入社員は自分の思いを伝えて飲み会を回避しようとしますが、そういう行動はときには上司や他の先輩社員の逆鱗に触れることもあります。それが怖くて毎回嫌々参加しているという人もいるでしょうが、こういうのは本来はおかしいわけです。そういった状況を飲み会を主催する側も認識していると思いますが、断りづらい雰囲気があるのは事実で、そういった状況を利用して誘っている、飲み会に来させようとしているケースは多くありそうです。その実態を『新入社員が飲み会を拒否、許される? 「仕事の延長戦と思え」VS「忙しいねんボケ」』から引用したいと思います。
半ば強制参加なのに給料を払わないのはおかしい
入社したてのころは色々と物入りだし、初任給もフルで支払われていない。自分たちの歓迎会なのにお金を取られるのも不満のタネだ。時給制でアルバイトをしていた名残か、会社に拘束される時間は「給料」「残業代」が欲しいという人もいる。
こうした新入社員たちに対して、誘う側の先輩たちからも不満の声があがっている。「飲み会も仕事の延長戦だと思えよ」といった厳しい声もあれば、「若者から『アンタとは一緒に飲みたくない』って遠回しに通達されるのがキツいんだね」というナイーブな声もある。
先輩社員や上司の人たちのこの言い分は一見するとまともに思えるかもしれないが、「仕事の延長」なんて言葉を使っている時点で、「さあ、給料を払え」と言いたくなるし、言っても問題ないでしょう。だって、「飲み会=仕事」って言ってるんだから、飲み会に参加を促すならば、当然給料を払うべき。払わないのに参加を強要するならば、それはただ働きを強いることと変わらない。ただ働き、つまりサービス残業と一緒いですよね。残業代を支払わないという意味では、世間で言われているところのブラック企業と変わらないし、そんなことを言ってくる先輩や上司はブラック社員と定義づけて良いと思います。実際、理屈や法律でいうと、飲み会への参加が仕事と同様に強制というならば、当然それに対する給料を払うべきで、自由参加ならば、給料は払う必要ないでしょう。自由参加といっても、本当に自由で良いという状況はありえないかもしれないですけどね。立場が弱い人たちが本当に自由に参加、不参加を決められているおは思えないのです。
判例でも飲み会に給料請求権が認められる可能性はある
飲み会など、一見すると仕事とは思えないものであっても、それが付随業務(親睦を深めるためなど、仕事をするうえでかかわりがある程度あるもの)にあたる場合で、強制参加など、会社の指揮命令下にあると認められた場合には、給料請求権が認められます。接待ゴルフなども同様で、これが嫌々参加だったり、会社からの命令によって参加せざるを得なかった場合には、そこでやっている内容がどうであろうと、仕事をさせられているも同然だということです。だから、会社としては給料を支払う必要性が出てくるでしょう。会社はそんなことを聞いても「ふざけるな!」と言ってくるかもしれませんが、法律上はそうなっているので、場合によっては嫌な飲み会に参加した分の給料請求権があります。勇気のある人は請求してみても良いのではないでしょうか?
給料が仮に出ても参加する人は少ないでしょう
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが新入社員に行った調査によると、会社に望むこととして「私生活に干渉されない」と回答した今年の新人は18.2%。過去10年で一番高く、「仕事以外の生活を大切にしたい」という傾向が出ている。
この傾向は理想とする上司像にも現れており、1位はダントツで「寛容型」(28.0%)。2位以下の「調整型」(15.8%)「カリスマ型」(14.2%)「アイデア型」(13.6%)を大きく抑えている。上司には強い熱意よりも「おおらかさ」を求めているという。
参加すれば給料が出るといわれても参加する人はあまりいないのでは?と思います。給料の金額があまりにも膨大なら話は別かもしれませんが、普通の給料額と同水準程度ならば、じゃあ時間の方を優先するという人がいても不思議じゃない。今の若い人たちは特に給料の金額や昇進、出世などよりも「ゆとり」、生活へのゆとり、余裕、時間といったものを大切にする傾向にあるようですから、たとえ給料が出たとしても、断る、出たくないと考える人が多そうです。会社に親睦とか、そんなものを求めていないのです。ただ、会社に行って、働いて、ちゃんと給料が出ればそれで良い。それ以外の余計なものを求めていない。それ以外のことに時間を使うことをしたくない。そう考える人が多いのでしょう。飲み会嫌いな人が社内に多い場合には、その人たちで同盟でも作って、対抗する会社とかも出てくるかもしれません。もう誘ってくるな!と迷惑だ!と。飲み会というのは楽しい人は良いけど、そういう人たちには「楽しくない人がいる」という想像力が働きづらいのがあるのでしょう。私も飲み会嫌いな人間の1人なので、こういう話題をもっと発信していけば、そういう人たちに、飲み会に出たくない!飲み会に時間を使いたくない!という人の存在や気持ちが伝わり、良い意味で社内でそういう人たちの二極分化が起こるのではないでしょうか?社内に亀裂が入るという意味ではちょっと問題かもしれませんけど、飲み会好きの人が飲み会嫌いな人への配慮がほとんど働かないうちは、お互いが1番幸せに社内で過ごしていくために必要なことでしょう。実際、飲み会で給料を請求される事態が頻発すれば、または飲み会を強制参加させたら給料を支払わないといけないかもしれないという認識が全国に蔓延したら、むやみやたらに飲み会に誘う人たちは減るかもしれません。
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