刑務所がセーフティネット?刑務所に入りたい人が増える理由
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日本の世の中に蔓延る社会問題
皆さんは刑務所に入りたいと思うでしょうか?そこで生活したいと思うでしょうか?思わないでしょうね。それは何故か?というと、今よりも生活が不自由になるからでしょう。だから、そんなところには行きたくないと思う。それが普通かもしれないが、それは普通の生活を遅れている人の場合です。普通の生活が送れていないような人の場合は、逆に刑務所に入りたいとか、刑務所に入った方がマシと訴える人もいます。例えば、どういう人か?というと、ネットカフェ難民の人とかがそうです。そういう生活をしている人の話をテレビとかで見たことがあるんだけど、凄い切実な悩みでした。ある1人のネットカフェ難民の人は、本当に刑務所の生活の方がマシだと訴えていました。住む場所もあるし、食事も出てくるし、足を伸ばして寝ることができる。からだそうです。
刑務所の待遇を下げても解決しない問題
こんな現状を見ると、刑務所に入りたくて犯罪を犯す人が増えるのでは?と懸念を示す人が出てくるでしょうね。そして、刑務所をもっと厳しい場所にしろ!とか、2度と入りたくないような場所にしろ!という声も聞こえます。生活保護バッシングと同じ思考なんでしょうかね。生活保護で生活している人を見て、それよりも苦しい生活をしている人がいるのだから、生活保護の待遇を下げろ!と言ってくる人が多くいますけど、それが何の解決になるんですかね?弱いものいじめをしているだけにしか思えないのですよ。刑務所の待遇を下げても、それが何の解決になるのか?刑務所に入りたくて犯罪を犯す人はいるかもしれないが、刑務所にすら安息の場はないとすれば、自暴自棄になって街中で暴れて、秋葉原の事件みたいな犯行が増えるだけだと思うのですが。刑務所の待遇を下げた結果、悪質な深刻な犯罪が増えるだけのように思います。何の解決にもならないどころか、事態を悪化させるだけだと思うのです。
そもそも刑務所に入りたいと思う人間を生んだ社会が問題
先ほど、普通の生活をしている人は刑務所に入りたいなんて思わないということを述べましたが、普通の生活を送れていない人はそれだけ犯罪を犯して刑務所に入りたいという誘引が強いことを意味するのです。今は刑務所に入る人のうち、再犯で入る人の割合が多いらしいです。また、理由としては生活苦が多いらしいです。つまり、生活に困っている人、お金に困っている人というのは、例えば泥棒をするリスクがほとんどないわけです。普通の人が泥棒をすると、捕まるリスクがあるじゃないですか?そして、捕まれば社会的な信用や地位を失うことがあるため、とてもじゃないが泥棒なんてできないのです。というか、生活に困っていなければ泥棒をするメリットもないでしょうけど。ただ、生活に困っている人、お金がない人はそのリスクがないに等しいのです。
というのも、何もしなければいつか飢え死にをするかもしれない。その状況で、泥棒をしたらどうなるか?捕まらなければその盗んだお金で生活ができるし、捕まっても刑務所で生活できて、飢え死にはしない。そう、どっちに転んでもOKな状態じゃないですか?こういう人にとってみれば、犯罪を犯さないことのデメリットはあっても、犯罪を犯すことのデメリットがほぼないのです。社会的な信用や地位もない人が多いでしょうからね。こういう人を生んだのは誰ですか?国や社会でしょうね。当然、こういう人が生まれる社会の仕組みになっているので、こういう人たちを責めても何の解決にもならないのです。実際、犯罪を犯さないと、刑務所に入らないと、本当に飢え死にしそうという人はいるでしょうからね。で、そういう人がいる前提で、刑務所を厳しくしろ!と言っても、先ほど言ったように犯罪が悪質化するだけでしょうし、そもそも刑務所を厳しくしたら、彼らはどうなるんですか?飢え死にしろってことですかね?社会が生んだ被害者に死体蹴りをするってことですか?
なぜ刑務所を厳しくしろ!という方向になるのか?意味不明
刑務所を厳しくすることは何の解決にもならないことはすでに説明した通りで、刑務所にも安息の場所がないということは、生活苦に陥った人はそのまま死んでくれ。と言っているに等しい。刑務所で受刑者にかけている税金がもったいないという声や生活保護を受給している人が叩かれている現状を見ると、まあそうなるだろうなという予見は容易につくが、あなた方に使われている税金はもったいなくないのでしょうかね?何でもったいなくないと言えるのでしょうか?そして、何故彼らのような人を生み出さないようにすべきでは?という声はなかなか挙がらないのか?生活苦が原因いならば、生活苦に陥らないような社会のシステムを作れば、ある程度解決できる問題ということになります。そう、最初から生活苦の人を出さないために、お金を与える。そういったことをすれば、生活苦による犯罪、刑務所に入りたいがための犯罪は大分減らすことができるでしょう。
実際、生活苦に陥っている人は生活保護等で救われるべきなはずだが、それが機能していないからこそ生活苦に苦しむ人が増えるのです。それはセーフティネットをきちんと整備できていない、機能させられていない国や、そのセーフティネットを利用しようとする人を叩く社会や国民が彼らのような人間を生み出しているのです。国や社会の方が彼らのような人間を作る原因を作っておきながら、そういう人がいても犯罪を犯すな!刑務所に入ろうとするな!黙って死んでいろ!というのは、非常に身勝手で無責任な発言ですね。他の奴らなんて知らん!自分さえ良ければ良いと思っている人間なんでしょう。本当に都合が良いですね。そういう人は、いざ自分が生活苦になったときに、生活保護も失業手当の受給しないで、誰にも迷惑をかけずに死んでくれるのでしょうか?それを約束してくれるのでしょうか?
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