女性専用車両は間違いなく差別だが、なぜ男性専用車両は導入されない?
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日本の世の中に蔓延る社会問題
女性専用車両って、いつからあるんですかね?私が高校生くらいの頃からあった気がするのですが。それは10年くらい前ですかね?当時は別に何も思わなかったけど、大人になると、いろいろと考えも変わってきますね。男性船尿車両がないのは不公平だ!差別だ!という意見も聞かれます。女性にだけ専用の車両を作るのは差別か?というと、差別で間違いないとは思うのです。それは「差別」という言葉の定義を見れば分かると思います。「区別」との違いにも注意してほしいですけど。区別というのは、単純に違うものを分けること。つまり、AとBの2人の人間がいたとして、Aは男で、Bは女です。と分けること、これが区別になります。つまり、AとBが性別的に違うということを指摘する行為が区別です。でも、差別って何か?というと、その区別した両者に違った対応や扱いをすることです。Aにはお小遣いとして1000円を、Bにはお小遣いとして100円を与えたとしたら、これは区別したうえに、それぞれで扱いを変えているので、差別になります。その取り扱いにおける合理性などは恐らく考慮されないと思います。
女性専用車両の存在は、やはり差別で間違いない
男女の違いというのは間違いなく存在するものなので、区別をすることは良いとして、女性だけに専用の車両を用意するというのは、女性にだけ特別な扱いをしているという意味では差別なんじゃないでしょうか?この場合、男性にも専用車両を用意するか?女性専用車両を廃して、両者が常に混在するようにすれば、差別ではなくなると思います。ただ、これが差別だとしても、それが=悪いか?どうかは別問題かもしれない。世の中の多くの人は差別の全てに憤っているわけではないと思う。許せない差別と許す差別が認識として存在しているのではないかな?それは多くの場合、本人の都合によって決められると思うのだが、この女性専用車両による男性に対する差別は社会的に許容されるのか?否か?が問題です。大規模なアンケートをとってみないと分からないけど、この差別を問題視している人は多くいると思います。男性ももちろんだが、女性の中にも一部はいると思います。どれくらいいるか?は分からないですけどね。私自身も、男性専用車両はできるなら作ってほしいと思っています。
なぜ、男性専用車両は作られないのか?
これには鉄道会社が明確に回答していて、「ニーズがないから」としています。ニーズ自体は間違いなくありますよ。ただ、それが鉄道会社には届いていないのでしょう?女性専用車両導入に際しては、女子高生らが署名運動をしたという経緯もあり、それを鉄道会社に持っていけば、必要性がある程度認識されるということなのかもしれないですが、男性専用車両の問題は、せいぜいネットで話題になるくらいで、そういう行動まで起こしている人があまりいない。だから、鉄道会社としても、そこまで実施する必要性を実感していないという事情もあるのではないでしょうか?ただ、これも詭弁な気はしますけどね。女性専用車両がニーズのもの造られたといっても、ガラガラの場合とかもありますし、必ずしもそんなに利用者数が多いとは思えないし、だいたい男性も一応乗れるし、時間帯は限られているし、上手く機能しているのか?とも思えません。女性専用車両に乗っている人が、本当に心から女性専用車両を欲して乗っているのか?も分かりません。また、前述した署名運動というのも、どれくらい集まったのか?分かりませんが、署名=支持とは限らないですよ。街中でやっている署名運動って、だいたいがお願いをしているものですからね。興味ないけど、頑張っているから署名くらいはしてあげようか。と、別に賛成の気持ちがなくても書いている人はたくさんいるのでは?と思えてきます。女性専用車両が本当に社会的なニーズから生まれたのか?というと、そうは思えないですけどね。
ただ、問題としては鉄道会社ももう民間企業なので、結局は彼らのやり方にある程度従わないといけない現状があるということ。国が運営しているならば、まだなんとかしようがあるが、公共性が高いとはいえ、民間になってしまっていると、ある程度鉄道会社のポリシーが通用するし、彼らが導入する気がないならば、このまま時代は進みそうな気がします。しかし、正直言って、私は女性専用車両よりも男性専用車量の方がニーズがありそうな気がしますけどね。女性専用車両が導入された当時、女性専用車両を望む声がそんなに多かった記憶はない。でも、今はネットを中心にしてだけど、望む声は結構いろいろなところである。女性専用車両が先にできたことで、より一層その声は強くなった気はします。女性専用車両が存在しないときには、そういった声はそこまで強くなかったし、実際に女性専用車両が導入されなければ、ここまで男性専用車両を望む声は大きくならなかった気がします。どうしても性別に関して差別的取り扱いを受けると、人間は憤りやすいと思うのです。
男女お互いを差別する歴史の繰り返しは今後も止まない
女性だって、同じ立場になったら憤ると思います。実際、女性の地位向上の運動は戦後からずっと行われてきたわけですよ。当時から女性差別はありました。そして、今でも残っていると思います。それに対して女性は差別を糾弾する発言をしています。でも、世の中の流れが女性を支持する方向に傾いてきていると、逆に男性の方地位が下がり始めますよね。両者を対等に扱うっていうのはなかなか難しいんでしょうけど、女性が優遇され始めると、相対的に男性が不遇を受ける。そうなると、今度は男性が差別だ!と糾弾し始める。その流れが今きていると思います。だから、かつて女性が受けていた差別的な社会意識を、今一部で男性が感じているのかもしれません。その歴史は古くからあったわけですが、いまだにあるわけですよ。これはもう無くすのは困難と言わざるを得ないです。人類史上差別がなかった瞬間はなかったんじゃないか?と思います。男女平等っていう理想論は実現しそうにないですね。片方の性別が、もう一方の性別を凌駕している世の中と言うのは、常に繰り返されてきた歴史じゃないか?と思います。今は女性がやや男性を凌駕し始めている時代かもしれないけど、それが再び男性が女性を凌駕する方向に変わるかもしれない。その繰り返しだと思います。だって、先ほどもちょっと書いたけど、世の中の差別が全部悪いと思っている人はいないわけです。これは許せない差別だというものとこれはしょうがないんじゃないか?みたいな差別が、それぞれお意識の中に存在していると思います。そうであれば、じゃあ男女差別は差別であったとしても、何故非難されなければいけない差別なのか?それをまず明らかにしないと、それぞれがお互いを叩いている正当性が存在しないのではないか?と思います。そんなものはほとんど感情論でしかないんでしょうけどね。個人的には痴漢冤罪が嫌なので、男性専用車両は導入してほしいと思いますけどね。証拠もほとんどないのに、目撃証言だけをほとんど鵜呑みにするおかしな裁判官が消えてくれれば良いんですけど、そっちの方が難しそうですからね。
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