ニートは何が悪い?怠け者で迷惑な存在で叩かれる?実は感謝されるべき要素もある
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日本の世の中に蔓延る社会問題
ニートというのは何とも社会からあまり歓迎されない存在でもあります。ニートは叩かれることが多いです。しかし、2ちゃんねる元管理人の西村博之氏は、ニートという存在はむしろ感謝されるべき存在なのではないか?という意見を以前言っていたことがあります。ニートというのは、働かない人という点において叩かれることが多いわけですが、西村氏はニートは働かないからこそ人から感謝されるべき存在だとしているのです。彼の真意はどういうことか?というと、基本的に労働者にとってみれば、働く人が減れば減るだけ有利になるという前提があるんだそうです。分かりやすく単純化すると、1つの求人があって、1人が応募した場合と5人が応募した場合では、後者の方が一般的には条件が悪くなります。ある求人が1つあって、時給が1000円だとします。そこに1人が応募すれば、その人は1000円で働けますが、5人が応募してくるとなれば、条件を少し下げても応募者がいなくなることはないだろうと雇用する側は考え、時給を下げたりするわけです。応募が全くこないような求人は時給を上げたりするわけですが。それと逆のことが起きるわけです。
ニートを働かせようとすると労働者の待遇は下がる
ニーとは何が悪いのか?というときに、悪くないと言える根拠の1つとしては、次のようなものがあります。基本的に労働者の供給量が多ければ多いほど、労働者の待遇は下がります。1番分かりやすいのが時給または給料ですが、こういったものは労働市場の需要と供給の量によって決まります。需要の方が多ければ、供給不足が起きるので、いわゆる人手不足の状態になり、時給や給料は上がっていきます。しかし、供給の方が多いと働こうとしている人に比べて、求人の数が少ないという状況になり、雇う方としては条件を下げやすくなるので、労働者の待遇は下がります。ニートが働くということは、労働の供給側が増えることになるので、条件はどんどん下がり続けます。つまり、ニートが働こうとする方が実は迷惑と言えるような状況があるわけです。正確に言えばニートだけではなく、既存の労働者にとってみれば、新規で働こうとする人全員が、労働条件を下げる方向の力になってしまうということになります。ニートは働かないから迷惑と考えている人もいますが、働いてもらった方が既存の労働者にとって影響が大きいと言えるのです。だから、西村博之氏は働かないでいてくれる人たち(代表的なのはニート)には感謝をすべきだと発言したのでしょう。
働いている人は給料が上がらないってことは嘆いているじゃないですか?給料がどうやったら上がるか?というと、1つはストライキをすることです。しかし、日本ではストライキは起きません。なぜか?ストライキは人に迷惑をかけるからで、人に迷惑をかけることを良しとしない日本では、ストライキが起きないのです。ストライキの本質というのは、そもそも迷惑をかけることで、労働条件の引き上げを要求するものですから、迷惑がいけないと考えてしまうと、本末転倒なんですけどね。だから、ストライキをすれば給料が上がる可能性はあるが、まず起きないので無理なのです。そうなると、残る方法は働く人が減るしかありません。すでに説明したように、時給や給料は労働市場での需要と供給のバランスで決まりますから、どちらか一方が極端に少なくなれば、状況ががらりと変わります。つまり、供給側である労働者の数が減れば、時給や給料は上がるというのが経済の仕組みです。したがって、労働者が減ること、または増えないことはすでに働いている人の給料を上げる方向に力を働かせる可能性がありますから、やっぱりニートが働かないでくれるというのは、ありがたいことなんだなというのが分かるのではないでしょうか?ニートって100万人くらいいるんですかね?35歳以上のSNEPも合わせたらかなりの数になりそうですが、彼らが全員働き出したら、今まで以上にみんなの給料下がります。
ニートはが社会にとってプラスの要素を与えている面はある
ニートの人は何が悪い?と開き直っている人もいますが、彼らが開き直ることにはちゃんと正当性があるのでしょう。働くことで社会に貢献する方法もあるけど、働かないことで社会に貢献できる一面もあるわけです。ニートは社会にとって迷惑と思われている面もあるでしょうし、それが0ではないでしょうけど、それを言うと働いている人もそりゃ社会に迷惑をかけている面が0ではないと思うので、結局あまり変わらない気もしてきます。そういった意味もあり、ニートは何が悪いのか?と疑問を抱いている人もいるのでしょう。働くということはどうしても社会に影響を与えますよ。良い影響もあれば、そうじゃない影響もありますからね。だから、社会から見て迷惑っていうのは人間そのものが当てはまる部分であって、働いている、働いていないは関係ないと思います。迷惑の中身が違うだけで、ニートも迷惑かけますけど、それ以外の人も迷惑をかけている部分はあるんじゃないですか?ニートが叩かれる理由は怠け者というイメージが多くの人にとってよくないものだから。っていうのが大きい気がします。イメージっていうのはどんなときでも人々の印象を形成しますから。
西村博之氏もそこは指摘していて、ニートは感謝されるべき面があるのに、なぜ人々はニートを叩くのか?というと、イメージの問題が大きいと考えているみたいです。でも、西村博之氏が言うように、ニートのような怠け者がいないと社会にとって不都合な部分があるわけですから、仮にニートが怠け者だとしても、そこは肯定的に見れる部分もあると思います。彼はニートは何が悪いのかと恐らく思っているのではないでしょうか?それにニートの中にも結構アクティブな人もいる気がするので、全員が怠け者というわけではないと思います。全員がそもそもせっせと働くのが良いか?というと、そうでもないんですよね。例えば、消費しない若者みたいな特集のときに、働いている人で「お金を使う暇がない」と回答している人がいます。実際。仕事が忙しくて、自由な時間をそこまで確保できないという人もいるわけです。そういう人ばかりになったら、消費が全く伸びず、経済が回りませんので、国としても大打撃です。働く必要がない人というのは、働かないでその時間を利用して余暇を満喫したり、消費活動をしてくれた方が良いと言える面もあるのではないでしょうか?働く人が社会貢献している面もあれば、働かないことで社会貢献している人がいるという根拠の1つになります。ニートは怠け者かもしれないが、それはそれで社会にとってメリットがあるわけです。ニートは叩かれることも多いけど、西村博之氏の言うような一面もあるのではないか?と思います。
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