ボーナスや退職金が出ない、貰えない会社はおかしいか?
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日本の世の中に蔓延る社会問題
全国の企業でボーナスが出て、どう使おうかな?という使い道を考えている頃かもしれません。私はフリーランスなんで、ボーナスなんかはありません。そういう意味では、サラリーマンがちょっと羨ましかったりしますけど、ボーナスは年に2回、夏と冬に貰えることが多いみたいですね。何かコミケみたいですね。多いところは、年4回支給されるところもあるみたいです。ただ、大企業は良いとしても、中小企業は、44%がボーナスなしらしいです。しょうがないのかもしれませんが。そして、支給される平均の金額は18万円くらいらしいです。それが年に2回あると、35~40万円くらいになる。1ヶ月平均で給料が3万円くらい上がる計算ですね。金額が少なくても、もらえないよりはもらえたほうが良いですからね。
ボーナスカットは全く違法ではない
ただ、ボーナスが出ない会社というのもあります。それはおかしくない?みたいなことを言う人もいるのだろうけど、全くおかしくありません。というか、正確に言うと、ボーナスが出ない会社の方が普通と言えるかもしれない。それはボーナスっていうのは、何に対する対価なんですか?って話です。普段の労働に対する対価は、普段の毎月の給料ですよね。退職金と性質は同じで、退職金って別に支給しなくても違法じゃないのをご存知ですか?今すぐ確認した方が良いかもしれない。うちの会社は退職金が出るのか?ということを。退職金を払う会社が現実的には多いですよね。ただ、退職金も一体何に対する対価なんですか?働いたことに対する対価は普段の毎月の給料ですよね。そうすると、ボーなるも退職金も何に対して払われるものなのか?説明がつかないのです。つまり、ボーナスも退職金も払われないのがむしろ正常であり、払っている会社は、それはサービスに近い。だって、対価として払っているわけじゃないのですから。理屈としてはね。退職金の場合は、長年勤めてきた感謝に対価とも言えるかもしれないが、ただ、どれだけ長く勤めようとも、勤めてきた分の給料は払ってきたのだから、退職金を払わないといけない理由はない。
退職金に関しては、就業規則等で退職金の制度が定められている場合に払う義務が生じる。ただ、定められていない場合には払う義務はないです。そういうものです。ボーナスも同様です。あらかじめ払うことが決められている場合で、会社の業績等を考慮してし払うのが困難でなければ払う義務が生じる。ただ、規定が何もなえれば、払っても良いし、払わなくても良いのです。また、例年払っていても、今年はやめとこうとか、今年はお金じゃなくて現物にしようとか、うまい棒1本にしようとか、勝手に決めて良いってことです。中小企業は後者が多いのではないですか?大企業は、ボーナスがもらえない企業の方が少ないですし、金額もかなり高いですよね。それは払う余裕があるというのもそうだが、ボーナスの金額を見せびらかす、競っている面もあるんじゃないか?と思いますよ。どこどこの企業はボーナスいくらだ!とか、ニュースになるじゃないですか?見栄を張る意味でも高いボーナスを与えている大企業はありそうですけどね。社員は嬉しいでしょうけど。ただ、中小企業の場合は、そもそも経営が安定しているところは少ないので、ボーナスを規定してしまうと、毎年払う義務が生じてヤバイと。リスクがあるから、払えそうなら払おうと。逆に払えそうになかったら1円も払わない。そういうリスクに備えるために、賞与の規定を設けていない会社も多そうです。でも、それは法律違反ではないのです。
ボーナスがもらえて当たり前という思想
ボーナスは貰えるほうがありがたいのっであって、もらえないのが普通に近い感覚なわけですよ。ただ、日本人の悪い癖というか、海外で揶揄されてるんですけど、法律上はもらえないのが普通であって、もらえている会社は払う必要がないのに払っているわけ。つまり、ボーナスはサービスに近いわけだ。退職金もそうだけど。でも、それをもらえて当たり前と勘違いをする人もいるわけ。それは法律を知らないというもあれば、多くの企業が貰っているのだから、俺だって、私だって、もらえて当然という思想があるのでしょう。日本人の特性として、他がやっているものはやって当然とか、そういう意識があるわけだよね。例えばね、お店に入っておしぼりとか、水やお茶が出るところは多いですよね。でも、別にこれってサービスだから、出て当たり前じゃないわけ。おもてなしの一種だと思う。だって、おしぼりやお茶やお水の対価はお客さんは払わないのだからお店としても出す義務はないし、これは完全なお店側のサービスです。ただ、そういうおもてなしをしてくれるお店は多い。だからこそ、そういうおもてなしがあって当たり前だと勘違いする客が増えるんですよ。あるお店でおしぼりや水やお茶が出なかったとしましょう。それまで出て当たり前、出るお店しか経験してこなかった客にしてみれば、何でここは出ないんだ?他はどこも出してくれたぞ?と言う可能性が高い。言うか?どうかは別として、心の中で思う可能性は高い。ただ、他がやっているから、やらないといけない理由にはならない。マナーとかもそうだよね。結局、多数派に位置すると思われるマナーは強制力を持って守らせようとする雰囲気があります。少数派が主張するマナーは蹴散らされる傾向にあるが、多数派の主張するマナーは数の力で圧倒する。たとえ、ちょっとおかしいと感じるものであっても。
日本人の同質性は海外でも批判されている
以前、テレビで見たのだが、そういう同質性が非常に高い。他者がやることと同じことを主張する。多くの人がやっているのに、やらない人間、つまり多数派からもれる人間は、法律や理屈関係なく非難の的になる点が海外でも揶揄されていて、ある1つのジョークが生まれたわけだ。これはある客船が難破して、今すぐに海に飛び込まないと、助からない。だから、船長や船員が乗客を飛び込ませようとするが、みんな怖がって飛び込まない。いろいろな国の人たちが乗っている客船で、船長や船員は国ごとに説得の仕方を変えた。例えば、アメリカ人には「飛び込むとあなたはヒーローですよ!」と言って飛び込ませた、イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」、ドイツ人には「飛び込むのがルールだ!」、さて、日本人に対しては何て言ったか?これは本当に面白いなと思ったのだが、船長や船員は何て言ったか?「ほら、みんな飛び込んでますよ」だそうです。同質性が大切で、余所者(別の考え方や異質な行動をとる人)を排除する傾向にあるってことは、海外でも日本人の特徴として、ネタにされているのです。つまり、他の人がみんな飛び込んでるんだから、あなたも同じように飛び込んでください。それが日本人なんでしょ?ということなんでしょうね。ボーナスや退職金を貰える企業が多数派だと、払う義務すらないそれらを払わないのはおかしいと増したてる日本人を見て、また笑われてますよ。
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