高齢者、老人は車に乗るな!運転をやめさせるべき!は間違いだった

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高齢者、老人は車に乗るな!運転をやめさせるべき!は間違いだった – Retire in their 20s65aa53fe4d3a47272e71c35db5702d3b_s

高齢者の自動車の事故が増えている。そんな印象を受けますね。どうしてか?というと、よくニュースで報道されているからでしょうか?しかし、実際は高齢者の事故発生率というのはどれくらいなのでしょうか?実は「交通事故と年齢はあまり関係がない」のブログには、この巷で囁かれている高齢者はよく自動車事故を起こすんじゃないのか?みたいな言説が嘘であることが明らかにされています。高齢者の定義にもよりますが、意外と若者の年代と変わらないのでは?とも思えてきます。上記のブログには原付以上の運免許保有者と実際に原付以上に乗って、事故を起こした人の年齢別の割合が円グラフになっています。これを見ると、ある程度真実が見えてくると思いますよ。果たして、高齢者は本当に事故を起こしやすいと言えるのか?その真相を解き明かしてみたいと思います。高齢者や老人は車に乗るな!とか、高齢者や老人の車の運転はやめさせるべき!という意見はちょっとズレている可能性があるということですね。

 

高齢者と若者の事故発生確率の比較

まず運転免許保有者の割合を比べると、全年齢に占める割合としては60歳以上が28%、20代、30代の若者と思われる年代が35%程度となっています。この比較から、実際に日常的に車を運転していると思われている人たちの人数がある程度近いだろう。そんなに極端に違わないだろうということが分かります。そして、事故の発生件数の比較になりますが、60歳以上のドライバーが起こした事故の件数の全体に占める割合は26%、一方、20代、30代のそれはなんと38%です。つまり、車を運転している人の数がやや20代、30代の方が多いということを考慮しても、むしろ20代、30代の方が事故起こしてるんじゃね?と思えるような結果になっています。ちなみに高齢者の中でも70歳以上だけに限定すると、運転免許保有率は11%、20代だけに限定すると、運転免許保有率は14%ですから、免許を持っている人数の割合としては、世代としてはあまり差がありません。つまり、免許を持っている人数は70台以上も20代もあまり変わらないということですが、事故を発生させている人数の割合を見ると、70歳以上は全体のうち11%ですが、20代はなんと20%です。むしろ、運転するのが危ないと思われていた高齢者よりも、若い人たちの方が事故を起こしまくっているという現状があります。

 

事故をよく起こしているのは若者の方だった!

このデータを見る限り、高齢者の方が、老人の方が事故を起こしやすいということは言えません。むしろ、はっきりしたのは若者のほうが事故を起こしているという事実です。つまり、このデータを見る限りは、高齢者、老人は車に乗るな!ではなく、若者ほど車に乗るな!というのが正しいということになってしまうのです。ただ、これは結果論であり、因果関係を導き出さないといけないでしょう。因果関係はあるのでしょうか?因果関係は難しいですね。というか、ケールバイケースで事故の原因が違いますからね。あるとすれば、若い人たちほど、高齢者よりも運転技術が未熟かもしれないということでしょうか?何度も運転をしている高齢者の方が自然と上手くなりやすいというのもあるかもしれません。そして、先ほどのブログには以下のことが書かれています。

 

事故数は自動車やバイク等の所有率に比例していて、若年層以外では、年齢はあまり関係がありません。

事故数に増減がある時は、若者を筆頭に変動します。

現在、高齢者の事故発生件数が増えているのは、自動車の所有率が高い世代が高齢層になったからで、高齢者だから事故を起こしやすいということでないと思います。

この統計から何かを感じとるとしたら、若年層が運転をしなくなったということではないかと思います。

(中略)

年齢で区切るとか、定期的な能力テストを行う、という提案がありますよね。

しかし、推移データをみる限り、高齢者が運転に自信を持っているのも、あながち間違いではありません。

高齢者運転の問題は、他の突発的な病気と問題は同じなので、自動車の必要性が高い高齢者だけに規制をかけても、激的に解決しないばかりか、生き難い世の中になってしまいます。

テストは判断の目安や最終的な区切りとしてあっていいと思いますが、免許返納を呼びかけるほど高齢者の事故数が多いわけではないので、まずは道路環境の改善が必要だと思います。

 

高齢者、老人だけに運転の制限などを課しても意味がない

高齢者の事故発生件数は増えているが、それは車を運転する人がそれだけ増えたからであり、割合が顕著に増えていないならば、高齢者ほど、老人ほど事故を起こす、車は危ないとは言えないということでしょう。高齢者が事故を起こすと、逆送したり、そういう非常に凄い印象に残りやすい事故の起こし方をしているためか、高齢者ほど事故を起こしやすいみたいなイメージが植え付けられてしまうのではないでしょうか?ただ、事故の起こし方が珍しいというだけで、別に数が多いか?割合として高いか?は別問題です。よく報道されているのが高齢者の自動車事故であって、別に高齢者が事故を起こしやすいと断言できるわけではない。むしろ、データで示したように、事故を起こす確率が高いのは若者の方だ。ということになります。じゃあ、若者は事故を起こしやすいので、免許剥奪、車に乗るべきじゃない!と言って良いのか?というと、大ブーイングがくるでしょう。私自身はそもそも高齢者だけに車の運転を規制しても、イマイチ納得いかないです。高齢者の運転を規制すれば、世の中の事故のうち、2~3割くらいは減るのかもしれないが、じゃあ残りの7割以上はどうして放置して良いのか?分かりません。事故は0が1番良いんですよね?でも、これだけの多くの人たちが運転をしているならば、当然ですけど、現実的に事故は0にはなりません。0どころか一桁にすらならないでしょう。結局、一部の人たちの運転を制限しても、多少事故が減るくらいであって、残りの事故が起きても良いという真理がないのであれば、高齢者の運転を制限するのでは、高齢者が納得しない。せめて全年齢で運転を制限しないと納得しないと思いますよ。高齢者や老人だけが運転をやめさせるというのは、現実的に反論が多く出そうですね。

 

確かに高齢者、老人は車で逆走とか、暴走とか、常識では考えられない事故を起こすが、考えられない事故が、他の原因の事故と比べて特別扱いしないといけないものではないでしょう。事故は全部危ないので、同一で考えてみて良いと思うのです。アクセルとブレーキを踏み忘れたとか、運転技術が足りなかったとか、居眠り運転、飲酒運転、持病によるものなどでしょうか。どれが原因でも全部危ないですよ。例えば高齢者の場合には認知症の人の車の運転は危ない、制限すべきだというのは分かります。如実に危ないからでしょう。しかし、そうなれば年齢関係なく、同様の結果を起こしかねない持病を持っている人の車の運転を制限していくべきだ。となり、結局年齢は関係ないのです。実際に高齢者に限らず、認知症やてんかん等は客観的に見て車の運転は危険な気がします。あとは、どの症状、持病を規制対象にすべきか?という話になりますが、そこでもまた意見は分かれそうですね。車の運転自体が危険で、いつ人を殺すか?分からないことはみんな実感している、認識しているはずなんです。でも、みんな車を運転したい、運転できないと困るという事情を抱えているから、これだけ多くのドライバーが日夜車を運転し、実際にこれだけ多くの事故が起きているわけです。年齢よりも、車のドライバーは全員、そういう危険性を内在しているという意味では、私は年齢によって区別する意味はあまりないと思う。いっそのこと全年齢で運転免許剥奪や車の運転を制限するくらいじゃないと意味がないと思います。それはありえないだろうけどね。でも、特定の年齢だけ、そういう制限を課しても、残りの年齢では相変わらず事故は起きるわけだから、じゃあ、その残りの年齢で起こされている事故は何で起きて良いの?となります。高齢者が起こす事故はダメだが、若者が起こす事故は良い。そんなことはありえないですよね。じゃあ、運転免許の剥奪や運転の制限を仮に課す、高齢者や老人だけ運転をやめさせる措置をとっても合点が行かない。全年齢に対してやらないと腑に落ちないということです。

 

 

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