ニートという生き方のメリット、デメリットは?働いたら負けは本当だった!?
公開日:
:
最終更新日:2018/02/01
日本の世の中に蔓延る社会問題, 現代の日本人の働き方
ニートをやっているという方も日本全国に多くいますよね。ニートという生き方を選ぶ人は昔と比べて増えてきており、こういった言葉が作られるようになってきました。ニートは社会的には少数派で、怠けていて、金食い虫で、多くの人から疎まれる存在のような、風潮すらあります。私はニートの人たちには偏見はありません。むしろ、羨ましいくらいです。世間体とか気にしないでいられたら、私もさっさとニートになりたいくらいですからね。私も結局周りの人間の目を気にして生きているので、ニートをやりたくてもなかなかそちらの世界には行けないでいます。現実的にはニートをやるにもメリット、デメリットは多くあるので、そういった部分を考慮すると、躊躇してしまう人もいます。働いている人の中にも日々の過酷な労働に絶えかねて、いっそニートになろうか?と思っている人も一部にはいると思いますが、彼らも普通に働いている現状を踏まえると、そう簡単に世間体を気にしないで生きていく道を選ぶことはなかなかできません。労働者は世間体を、ニートは自由を手に入れられますが、どちらも完全無欠の存在ではないのです。
極端な生き方を強いられるのが今の日本社会
多くの人はサラリーマンとして働いていますね。それはサラリーマンじゃないと生きていけないわけじゃないが、世間体としてサラリーマンが普通とされているから。サラリーマンとして生きるのが1番世の中の反感を買わないからというのがあるでしょうか?そのサラリーマンという生き方に関しても、ニートとは別の角度から問題点を指摘されることもあり、実際に問題も起きていると思います。サラリーマンとして生きることのメリット、デメリットもあるわけですが、中には「社畜」と呼ばれる人たち、労働時間がとても長い、しかも薄給というような人たちがいて、そこまでいかなくても、会社で過ごす時間がとても長くて、毎日仕事に対するプレッシャーを抱えて、会社での人間関係に悩んでいるなど、働くってこと自体がいろいろなジレンマを抱えやすいのです。そのため、多くの人はそこで非常に苦しんでいます。苦しみながらも辞められないって話ですよね。辞めたらどうなるか?容易に想像ができるからです。
サラリーマンとしての仕事を辞めたら、即生活ができなくなるなんてことはないものの、サラリーマンを辞めたら、無職になる。ニートと変わらないとなれば、ニートが世間からどう思われているか?知っている彼らは、そういう扱いを世間から受けたくないと思っているのです。サラリーマンを1度やっていて、世間的に「普通の人間」としての扱いを受けていただけに、その普通の人間から普通じゃない人間に変貌を遂げるのはおよそ不可能なのです。つまり、サラリーマンをやってしまうと、単純に生活が安定しているとか、より多くの給料を貰えるとか、そういった面以外に、自分の体面を保つために、嫌々ながらサラリーマンを続けている人間は多くいると思います。サラリーマンをやると、自由がなくなるが、世間体は保てる。これがある意味、働くことの、サラリーマンになることのメリットとデメリットになるでしょう。しかし、みんなが一斉にサラリーマンを辞めれば、世間体としてもニートが割合的に増えるわけだから、ニートが今と同じように叩かれる存在ではないわけですよね。それができればね。
そして、ニートは全く働かないわけだ。ニートのメリットは自由な時間が手に入ることと仕事に関するプレッシャーが皆無なことです。一応、それで生活していけるという前提になるが、デメリットは世間体が悪いこと、世間の信頼がないことです。このデメリットの部分はもはや気にしていないという人も多そうだが、それだけニートの人口がどんどん増えつつあり、仲間ができたことで、気にしない人が増えてきたという見方もできます。逆に言うと、ブラック企業も増えてきたため、社畜化してしまう人も増えてきたため、自分が苦しい労働を強いられる環境があっても、他にも同じような人たちが大勢いるため、それを気にしないというか、それもしょうがないんだ・・・。と諦め気味で、受け入れている人も多くいるんじゃないか?と思います。サラリーマンもニートも、どちらも両極端な生き方になりつつあるが、お互いの人口の多さから、それぞれある意味安心感を得てしまっているのではないでしょうか?サラリーマンもちろん多くいるが、ニートの人口が今後益々増えれば、それだけニートが今後増加していくための環境が整っていく。つまり、ニートになりたいと思っていた人がどんどんニートになりやすくなっていく。それはサラリーマンの人口が減り、ニートに移っていくということも意味しているのかもしれません。
ニートが口にする「働いたら負け」という言葉の真意
今から10年以上前かな?テレビ番組でインタビューを受けていた、あるニートの青年がテレビの前で言った「働いたら負け」という言葉がそれ以降完全に浸透した。ある意味名言とも言えるのかもしれません。この「働いたら負け」という言葉は、どういう意味で捉えられているのか?が正直気になりますね。というのも、単純に働きたくない気持ちを正当化しただけじゃないのか?という疑念も当然ありそうだから。そういう気持ちを表して何かいけないのか?という反論もありそうだが、個人的に思っているのは、このニートが口にする「働いたら負け」というのは、サラリーマンになってしまうと、サラリーマンを辞められなくなるからだと思うのですよね。すでに話したけど、サラリーマンっていうのは、みんな世間体を気にしているはずです。世間体を気にしているからサラリーマンをやっているとも言えるかもしれない。そして、サラリーマンをやっている人の中には、本当は仕事を辞めたいが、辞めたら世間からダメ人間扱いされてしまうので、それがストッパーになって辞められないと。そういう気持ちになっている人もいるんじゃないか?と思います。そういう心理を当然ニートの人たちも理解しているでしょう。つまり、ニートによる「働いたら負け」というのは、世間体を気にして働き始めたら、もはや世間体を一生気にし続け、そこで苦しい労働を味わっても安易に辞められる思考を持てない。一生、働き続けるしかできなくなってしまう。そういう状態を予測したからではないか?と思います。先ほどのテレビのインタビューに答えたニートの青年も全く働いていないわけではなく、友人らとルームシェアをしながら、たまに短期バイトくらいはやっている感じでした。つまり、完全なるニートではないが、彼らにとってはサラリーマンとして働いたら負けという認識なのかもしれないですよ。世間の中で1番当たり前とされている働き方こそが、実はおかしいんじゃないか?と考えていたならば、それは結構説得力がある気がします。実際そうなっていると思いますから。サラリーマンという生き方もニートという生き方もメリット、デメリットがあるので、どちらも非常に極端な生き方です。その中間の生き方となると、フリーターになるのか?どうかよく分からないが、フリーターで生活していけるならば、それもある意味正解の生き方かもしれないが、世間の多くはフリーターという生き方は推奨しない。それはニートほどではないけど、フリーターという生き方も結局ダメ人間だと思っている人の割合が高いということの表れかもしれない。個人的にはニートになるのも大変だし、サラリーマンになったらなったで毎日が過酷で、本当に働いたら負けを、働いたら働くことから抜け出せなくなるという毎日を実感しそうな気がするんですよね。本当に丁度良い働き方って、生き方ってないんですかね?
【あわせて読みたい記事】
関連記事
-
-
少年法と実名報道の問題点として残る加害者家族の影響
少年事件の実名報道をすることの是非について問われていますね。テレビでもこういった話題を取り上
-
-
学校や会社、公務員で男性の長髪禁止は偏見であり、男性差別です
「男女差別」という言葉があるが、これは多くの場合、というか今の日本では特にそうだけど、女性が
-
-
社会人の睡眠時間の平均や理想は?8時間を確保したいが寝不足の人が現実的には多い?
社会人になると学生の頃とは生活リズムがかなり変わります。大学生の頃は大して大変な毎日を送っていないと
-
-
手書きの履歴書はなぜ?メリットは意味不明!めんどうくさい、意味ない作業は日本だけか?
就職活動をしていると履歴書やエントリーシートを書かないといけないことが多々あります。履歴書が
-
-
正社員が安定は嘘!今の時代は逆に非正規の方が安定の時代?
大学生は卒業すると、就職を選ぶ人が大半だと思います。そして、サラリーマンになっていく。そうい
-
-
上司とのカラオケで何を歌えば良い?盛り上がるおすすめの選曲は福山雅治か80年代の曲!
職場では、いろいろな人間と上手く付き合っていかないといけませんが、その中でも上司とはなかなか
-
-
同一労働同一賃金はいつから?問題点やデメリットで実現不可の可能性が高い?
同一労働同一賃金の原則というのが実施されている国もありますが、わが国ではそういった状況にはな
-
-
貧困や仕事探し、生活費すら厳しいシングルマザーの辛さ
「シングルマザー」問題は以前から日本でも取り沙汰されてきました。実は、今日本で生活しているシ
-
-
クラウドワークスのライターの仕事は本業でも副業でも稼げる!
クラウドソーシングサイトが非常に活況を呈しており、それを利用してお金を稼ぐことが割と容易にで
-
-
正社員と派遣はどっちがいい?メリットは?派遣のほうがいい、稼げる、マシと考える人は多くいる
正社員にはメリットが多くあると言われている中で、あえて派遣社員などの非正規雇用を選ぶ人がいま