貧困や仕事探し、生活費すら厳しいシングルマザーの辛さ
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ベーシックインカムの考察, 日本の世の中に蔓延る社会問題
「シングルマザー」問題は以前から日本でも取り沙汰されてきました。実は、今日本で生活しているシングルマザーのうち、約半数以上が年収122万円未満だというのです。月収10万円くらいということになります。子供を抱えて、さらに自分の世話もしないといけない現状がある人が10万円で確実に暮らしていけるか?というと、厳しいのでは?と素直に思います。これはあくまでも50%の人たちの最高値が122万円ということであって、中には100万円を切っているという人もかなりいそうです。これはワーキングプアとか、それよりもさらに深刻な状況ということがいえそうですね。シングルマザーといっても2つのタイプがあるみたいで、1つは現在を仕事を持っているか、持っていなくてお親などの支援を受けているという人たちです。2つ目は仕事を現在持っていないし、親からの支援も受けられていない人たちです。つまり、継続的な収入がある人とない人で、シングルマザーの中にも相当格差があるということです。
シングルマザーの女性は、特に就労が厳しい現状がある
実際、現在仕事をしてない、そして「親などからの金銭的支援も期待できない人はどうやって生活しているのか?と本当に不安と一緒に不思議でしょうがない。本来ならば公的な支援、生活保護などを受給すればなんとかなりそうな気はする。ただ、いろいろな理由で申請できない人もいれば、申請しても受理されないケースというのもあるでしょう。親などもそうだけど、国からの支援すら受けられないシングルマザーは途方にくれるしかないですよね。本当にそのうちホームレスになってしまいそうな親子が増えるのではないか?と本当に懸念しています。そういう人は働けば良いじゃないか!というのはもっともな意見なんだけど、子育てにも追われていて、子の面倒を見ないといけない時間がかなり多い女性を雇ってくれる確率というのは、結構低いのではないか?と思います。
そうなってしまう原因は、単にシングルマザーを雇うことのリスクということだけではなく、企業側の考えとして「どうしてシングルマザーなんて選ぶのか?仕事に就けなかったりして、収入面で確実に困るのは目に見ているだろうに」といった、人事や面接官の価値観がそもそもシングルマザーを選ぶ女性と乖離しすぎていて、そんな人を採用したいという気持ちにそもそもならない。という原因もあって、結果的にシングルマザーの人たちの就労が困難になっているという事実もありそうです。何でリスクのあるシングルマザーの道を選ぶのか?という疑問については、一理ないわけでもないけど、そのリスクは女性も当然分かっているはずですよね。そういうリスクを背負ってでも、男性と別れてシングルマザーにならないといけない理由があったということでしょう。それを周囲の人間が慮ってやれるか?という問題だと思います。リスクを冒さないで人生を生きていくことって、そもそも難しいと思いますよ。
「シングルマザーになるのは自己責任」という考えは酷すぎる
例えば、ホームレスになってしまった人を世間は「自己責任」と見なす風潮がありますが、これは非常に酷い見方です。というのも、ホームレスになってしまう理由を世間の多くは知らないからです。ホームレスになってしまう人たちの半生を見るケースなんてほぼないから。また、ホームレスになってしまう原因は人によっても当然違うはず。普通に考えたら。一律に原因はこれ!とは言えないのです。にもかかわらず、簡単に「自己責任」なて一蹴してしまう人は、何も考えないで適当に人を貶めるような発言をしているということです。しかも、社会構造的にホームレスといった貧困層が生まれてしまうのはもはや必然なんです。彼らがホームレスになってしまうのは自己責任じゃなくて、必然なんです。みんなが同じだけ頑張っても同じだけの地位は得られないのです。それが資本主義社会なのです。だから、彼らが頑張っていない証拠もないし、社会の仕組みが必ず彼らのような存在を生み出す仕組みになっているのに、「自己責任」なんて言う人は、社会全体が彼らのようなホームレスを作り出している事実を隠蔽したいがために、そういうことを言っている可能性もある。社会全体が彼らを作り出す原因となれば、社会の一構成員である自分たちにも責任がわずかでもあるということになる。だから、世間の多くの人たちは「社会に責任がある」という言い方を物凄く嫌い、自分たちは悪くない。ホームレス自身に責任がある。だから、自己責任だ!という誘導をしたいのでしょうか?
シングルマザーになる人だって、いろいろな事情を抱えて、最終的に決断したはずですよ。男性からの暴力などのDV(ドメスティックバイオレンス)などの例が代表的なのかな?と思いますけど、シングルマザーになるリスクを抱えてでも、男性から離れないといけない事情を抱えた人の気持ち分かりますか?分かるわけないですよね。私だって分からないですもん。だって、そういう目に遭ったことないから。しかし、そういうことに遭ったことがないがゆえに、彼女らの気持ちが全く分からないから、彼女らの決断を全否定するというのは、あまりに人間的に冷たすぎる。冷酷だと思います。自分が経験していないことは理解しようとしない。自分が理解できないことは全て否定する。あなたが世界の全てを決める神にでもなった気分なのでしょうか?さっきのシングルマザーの生き方が理解できないという企業の人事や面接官と同類ですね。
シングルマザーなど、貧困層を救うのは国の責務なのに
したがって、当然ながら公的支援なしではシングルマザーは厳しいですよ。何よりも母親もそうですけど、子供が辛いです。国にとっても子供が減るのは困るし、子供が増えるための施策を行っていますよね。国にとっても、子供は貴重なんですよね。ならば、女性が産んだ子供や女性自身が苦しんでいるときには当然手を差し伸べてやるべきだと思うのですが。子供はたくさん産め!でも、苦しい家庭の状況は知らない!という姿勢はおかしいでしょう。ベーシックインカム論のときにも女性が暴力を奮う夫から逃げられない状況を作っている。といったことも言われています。つまり、所得保障がないから、そういう夫と縁を切れない。それは自分自身も子供も辛いことです。しかし、実際にそういう夫から逃げてくると、現実としては収入に苦しむ毎日というわけですよね。本当にベーシックインカムさえあれば、シングルマザーの貧困問題を含めて、世の中の貧困問題がある程度総じて解決すると思います。世論としては、ベーシックインカムの是非は半々くらいのようです。国はやる気は全くないみたいですが、これは要するに、子供はたくさん産め!でも、家庭の苦しい事情は知ったこっちゃない!という姿勢の現れのような気がしますね。国はシングルマザーを含めて、貧困層を救う気はほとんどないと思います。彼らにとってはそういう支出は「余計な出費」という認識なんじゃないでしょうか?
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