図書館の無料貸出しで出版業界の今後はオワコン化、衰退する?
出版不況とさえ言われているほど、出版業界はかなり厳しい立場に立たされています。レコード会社などが、CDが売れなくなって久しいが、それでも毎年一定のセールスはなんとか維持しています。音楽っていうのは、本当にわざわざお金を出して買わなくても聴ける環境が存在するから、間違いなく買う人は減ると思うんです。私もしばらく買ってない気がする。買う意味を感じないというのでしょうか?コレクションにでもする気がないのであれば、データで買えるし、こっちの方が安いし、あとは無料で聴ける機会もないことはないです。だから、CDやDVDもそうかな?こういったものを買う機会はやっぱり減ってしまう。正統派の音楽でミリオンを達成するのは、およそ不可能でしょう。出版業界も同じようなことはある。とにかく本が売れないらしいのです。私はマンガしかほぼ買わないが、気がつけばマンガもあまり買っていないな。何故だろう?答えは簡単だ。社会人になってマンガを読む時間的余裕が減ったからです。学生の頃はよく買っていたのだが。
出版不況はなぜ訪れたのか?
ただ、こういった理由はみんなに訪れるもので、昔からあったはず。だから、出版不況を説明できる理由にはならない。1番に考えられるのは結局、本に関してもデータで販売されるようになったから。というのがあるかもしれない。わざわざ本屋さんに行って、本を買ってくる必要がないとうことでしょう。通販で買えるというのもあるが、データであれば場所をとらないから、便利というのもあるし、Kindle本の方が基本的に安い。それはそうだよね。紙代や印刷代がかなり節約できるし、それ以外のコストも従来よりかかりづらいと思うのです。また、さらに最近話題になっているのは、図書館が新刊の無料貸し出しを行っているから。というものです。今朝の朝日新聞に載っていたのだが、80歳台同士の熱弁が繰り広げられていたのです。非常に面白かった。80歳台の女性が、「最近本が売れない、出版不況と言われている原因には、図書館が新刊を無料で貸し出していることにある」と投書していて、それに対する80歳台の男性の反論が載っていて、「本が売れなくなったのは本がつまらないせいだ。図書館のせいにするのは言いがかりだ」というものでした。
私はそもそも新刊の貸し出しを図書館がしていることを知らなかった。図書館にほとんど行かないですから。この女性の主張は、全く外れているとは思わない。図書館で無料で読めるのであれば、あえてお金を出して買う必要はない。ただ、それは図書館だけの影響か?というのも疑問です。だって、本屋さんに行けば、新刊もマンガや一部雑誌を除けば、基本的にカバーや紐はついていないので、立ち読み可能なわけだ。つまり、無料で読めるというのは変わらない。また、私みたいに図書館に行って本を借りてくる人間がどこまでいるのか?は疑わしい。そんなに図書館を頻繁に利用する人が多いのでしょうか?図書館の影響力が全くないわけじゃないが、程度としては少ないかな?という気がする。ただ、男性の言う「本がつまらなくなった」というのも本当か?と思う。だって、昔からつまらない本はあったはずだよね。そのときには出版不況なんかなかったわけで、昔と比べて今が、極端につまらない本が増えたという根拠でもなければ、言っていることが正しいとはならない。つまる、つまらないというのは個々人の感想であって、全般的に通用する根拠ではない。ただの感想に過ぎない。
テレビを見なくなった理由と同じな気がする
同じようなことはテレビにも言えている。野球中継が地上波からほとんど姿を消したことや大河ドラマの視聴率が本当に下がってきている昨今、テレビを見る人たちが本当に減っている。それは何故か?テレビ以外に面白いコンテンツが増えたから。娯楽としての選択肢が増えたから、テレビが選ばれづらくなっているのです。それはやっぱりネットですよ。私もネットの割合が以前より増えて、テレビを見る機会が圧倒的に減りました。先ほどの80歳台の男性は「以前は電車の中で本を読んでいる人が多かったが、今は多くがスマホをやっている」と書いていました。これは合っていると思うし、理由としてもそうだと思う。つまり、本という娯楽もネットやスマホのゲームなどに押されて選ばれなくなってきているのでしょう。それは本がつまらないからというよりは、選択肢が増えた結果、そっちに流れる人が増えたため、そりゃ本を選ぶ人は減るよね。当たり前の減少でしかない。本がネットやスマホに比べて相対的に面白くないというのは言えるかもしれないが、本自体の面白さは変わったという根拠は提示できないでしょう。そういうわけで、ネットやスマホゲームによって娯楽の中心であったテレビの地位も下がってきているのだから、当然本の地位も下がりますよ。出版業界が衰退してきた1番の理由はここでしょうかね?ライバルとしてのコンテンツが急激に伸びたからでしょう。
出版業界を支えているのは、ネットやスマホに疎い人たちということかもしれない。つまり、高齢者などです。若者が全く本を読まない、買わないわけではないが、彼らは相対的にテレビも見なくなってきているし、本も読まなくなっている気がする。彼らがさらに歳をとったときにはどうなるのか?出版業界って存在しているのか?も怪しいです。これから就職活動をしていく学生は、そういうことを考えておいた方が良いかもしれない。今ですら出版社は苦境を強いられていることが多いです。大手の出版社は良いとしても、それ以外の中小零細の出版社は非常に厳しいと思います。仮に就職できても、リストラのリスクがかなり高いし、会社自体が潰れる可能性も相対的に高い業界と言えると思います。出版業界自体が、ある程度オワコンに近い状態かもしれないので、従来どおりの出版業務しかやれないところは衰退の一途度を辿る気がします。逆に時代に合った方法で展開ができれば、まだ生き残れる可能性はあると思う。それができる企業か?どうかを見極められないと、内定がもらえて入社しても、数年後、10年後とかにはリストラされるか?会社が潰れてしまうか?のどちらが現実的に待っている。その可能性が一段と高い業界だと思います。だって、需要がなくなってきているわけですからね。その需要も今後回復する見込みがあるならばまだあしも、全くないですからね。衰退の一途を辿るだけならば、市場規模も縮小するだけですし、さすがにリスクあるでしょう。この業界への就職を考えている就活生は、現状のことだけではなく、今後のこと、本当に未来、将来性のことまで考えた方が良いと思います。
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