学校や会社、公務員で男性の長髪禁止は偏見であり、男性差別です
公開日:
:
大学生活や日本の教育問題, 日本の世の中に蔓延る社会問題
「男女差別」という言葉があるが、これは多くの場合、というか今の日本では特にそうだけど、女性が不利な状況においてのみ使われている気がします。逆に男性にとって不利な差別は全部が全部というわけでではないけど、無視されているというか、あまり問題視されていない傾向にもあるのです。問題視されていない、タブー視されていない、誰も構ってくれない問題の1つには髪型や服装の容姿の問題があります。それは会社や学校にあるルールです。多くの場合、男子生徒が在籍、男性が勤務する場合には、髪型とか、髪の色の制限がありますね。あとは社会人限定になりますが、服装が指定されている場合もあります。女子生徒や女性の場合はそれがないんですね。こういった区別の仕方が何故存在し、そして社会的に継続されてきているのか?非常に疑問です。
学校における髪型の男性差別
小学校から高校まで、基本的にはある程度の拘束が存在し、その中で生徒は過ごさないといけないのだけど、多くの場合男子生徒に関する校則の中には頭髪に関するものが存在し、女子生徒と比べても著しく厳しい。それは髪の毛の長さが特にそうです。髪の毛を染めてはいけないという部分は男女共通だと思うけど、長さが違うのは何故だ?私も高校生のときに頭髪チェックでひっかかったことあります。特に襟足が長いと言われて、切ってくるように言われたのです。同じように頭髪の長さで引っかかっている人はそこそこいました。でも、女子生徒はいません。女子生徒は頭髪に関しては基本的には許容範囲が大きいから、ひっかかる生徒はまずいないのです。では、どうして許容範囲を男女で変える必要があるのでしょうか?学校側の言い分としては、髪の長い男子生徒というのは、教育上よくない(男子生徒はある程度髪を短くするものだ)というものじゃないでしょうか?
これは単なる価値観であって、それを「教育上」なんていう、もっともらしい言葉に言い換えているだけで、偏見に違いないでしょう。男子生徒が、というか男性が髪を長くしている人は少ないから、当然髪の長い男性に違和感を持つのはしょうがないが、違和感を感じたから、禁止して良いのだろうか?偏見を学校自ら助長するのが教育なのか?それは納得がいかない。偏見を助長していくのならば、女性に対する偏見が助長されても問題ないでしょう?強いて言うならば、長髪の男子生徒が増えると、新たに入学を希望する生徒の数が減る可能性がある。親やこれから入学するかもしれない生徒、児童の同じく、そういう違和感を持っている人はいるだろうし、そういう人がそれを理由にして学校を選ぶ自由はあるからです。公立はともかくとして、私立の場合は経営を成り立たせないといけないから、多少は納得がいかないまでもないが、公立の学校はその必要性が乏しいと思うんですよね。
会社による髪型、髪色、服装の男性差別
こうした差別があるのは、学校だけではない。会社でもある。しかも、その範囲は学校と比べても広い。というのも、先ほど学校では女子生徒も染髪は禁止されていると言ったが、会社や公務員の勤める自治体の場合は、女性が髪を染めるのはある程度許容しているが、男性には禁止というところも多い。髪の長さに加えて、髪の色まで男性は差別を受けているのです。また、髪の毛だけじゃない。服装についてもそうです。服装というのは、男性はスーツを着用して、女性はある程度自由という職場、自治体が多い。スーツじゃなくても、ある程度ビジネスカジュアルくらいまでは許容されていたり、私服OKという会社もあるけど、そうじゃない企業も多いし、公務員の場合は、男性と比べても女性の服装にはかなり許容度があるように思います。スーツ着用を義務付けられているような人は、スーツ代も出ないでしょう。そして、その維持費も出ない。この出費は痛いですよね。女性社員はそれを負担しなくて良いんだから、やっぱりこの差は納得できない人も多いのでしょう。
会社も同様で、利益の問題があるから取引先とか、消費者が嫌がる社員を雇っていると、それが経営に大打撃を与える可能性だってある。だから、会社を守るためにしょうがないという見方もあるが、取引先や消費者の目にほとんどつかない社員だっているはずです。職種によるけどね。そういう人たちも一緒に規則を全うさせる意味はあるのでしょうか?実際、経営上の大打撃があるとしても、やっているのは偏見に変わりはない。会社の場合はともかくとして、公務員の場合は、別に利益志向なわけでもないし、住民からのクレームが来たって、正論を押し付けて良いと思うのです。倒産は基本的にないから。公務員に関していえば、偏見を助長する必要性は会社と比べてもあまりに乏しいと思う。自治体や国がそういうことをやっている。偏見を助長するようなやり方を採っているのに、人種差別やヘイとスピーチはダメだ!と言っても説得力がないと思います。人種差別やヘイとスピーチも暴力的な側面が偏見によって生まれたと思うのですが、それは今回紹介した男性差別と性質を異にするものとは思えないのです。こうしたものダメだが、男性差別はOKな理由をちゃんと説明できるのでしょうか?
関連記事
-
社会人は友達が少なくなる、減る?作り方は?いらない、必要ないという意見もあるが
大人になると友達の数は基本的に減る人が多いかもしれないです。友達という感覚の人が減るという感
-
現状の社会で少子化を改善させたら、不幸な子供が増えるだけ
将来に対する保障も特にないのに、国は積極的に子供を産ませようとする。子供がいなくなれば、国は
-
中卒は使えないや人生詰んだは嘘?社長などの成功者や頭いい、すごい人も多くいる!
中卒の人は就職できないとかそういったことを言われることもあるかもしれません。中卒の人が就職な
-
ベーシックインカムと社会主義や共産主義の違いは?生活保護や最低賃金は廃止?
ベーシックインカムというのは、国民全員に毎月定額のお金を支給するという部分に関しては知ってい
-
頑張った人、努力をした人が報われる社会なんてありえない
日本は資本主義社会の国ですから、競争が奨励されていて、競争に勝ったものが富み、負けたものは奪
-
1限に授業を入れると起きれない、寝坊でサボる学生が多い理由
大学生の時間割って、高校までよりも大分楽になるというか、自由に決める余地があります。それは好
-
大学をサボるのは普通?言い訳を考えたり罪悪感を覚える必要はない
大学をサボると罪悪感が生まれるという人もいるかもしれません。私も大学の授業をサボったことは何度かあり
-
文系の大学生は勉強しない、遊んでばかり←この生き方が正解
日本の文系の大学生は勉強しないという。海外の文系の大学生がどういう事情なのか?は知らないが。
-
ベーシックインカムで働かなくなる?労働意欲や働かない人の問題は起きないと思う
ベーシックインカムが導入されると、人々が働かなくなるという言説があります。ベーシックインカム
-
教育と洗脳の違いは?日本の学校教育は洗脳と同義だと思う
「教育」と「洗脳」と言う言葉がありますが、これらはどう違うのでしょうか?考えたこともない人が