ブラック企業はなぜ生まれた?なぜ増えた?なくならない中で対処法や解決策はどうしたらいい?
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最終更新日:2018/02/02
日本の世の中に蔓延る社会問題, 現代の日本人の働き方
日本の労働の世界ではやはりブラック企業が問題になっていますが、ブラック企業は増えている現状があると思います。今後、減ることは考えづらいですね。それはそういう会社はホワイト企業を駆逐するからです。だって、日本は資本主義社会なので、ブラック企業とホワイト企業は同じ土俵で戦わないといけません。問題視されている企業は人件費を安くしたり、労働時間を長くしたりして、消費者から見たときによりいいサービスや商品を提供しやすくなります。ホワイト企業は労働者のことを考えて業務を行っているので、給料もちゃんと払うし、長時間労働にも気を付ける。しかし、そういったことをするとモノやサービスの値段が上がり、消費者は買わなくなる。結果、ブラック企業とホワイト企業が混じる世界では、前者が生き残り、ホワイト企業はつぶれるということになりがちなのです。そうなると、今後日本はどうなるのか?というと、この現象が続く限りはブラック企業は増え続け、ホワイト企業は減り続けるということになります。ブラック企業がなぜ増えたのか?の理由はここになるのです。そして、今後日本社会はそういった会社が増え続ける状況が続くことが予想されます。
ブラック企業がなぜ生まれるのか?その理由は?
ブラック企業はそもそもなぜ生まれたのか?そこが問題なのです。解決策を考えるときには重要なのはやはりそこなのです。原因はいろいろあって難しいんですけど、多くが気付いていない原因を1つ挙げたいと思います。それは消費者からのクレームです。例えば、HISという会社が企画した東大生美女のサービスというのがあったと思いますけど、あれは「セクハラだ」という批判を受けて会社が中止にしました。あの一件に関しては、「どこがセクハラなのか?」という、批判者に対する批判も多くありましたけど、こういう現象というのは、ブラック企業が生まれる原因になっているのです。ブラック企業がなぜ生まれたのか?というと、結局こういうクレームで企業が利益を挙げられたかもしれない企画をつぶすからです。こういう企画って非常に斬新じゃないですか?他があまり企画だと思うのです。だからこそ、珍しいから批判されたというのもあるかもしれないけど、企業が提供する商品、サービス、またはCMなどが批判されるときというのは、他の会社がやらないような何かが含まれているときだと思うのです。実際、HISの企画も他の会社がやっているというのはほぼ聞かないです。珍しくなかったら、他の会社も同じようなことを既にやっていたら、こういうクレームってこないと思うのです。でも、他の会社がやらないような企画を潰すということは、逆に言うと、他の会社がやるような、同じような企画をやるしかないということになりますよね。
そういうことが起きると、どうなるでしょうか?まさにブラック企業がなぜ生まれたのか?の根本的な部分にぶつかるのです。他の会社がやっているような企画や商品、サービスならば、クレームはきづらいです。だから、そっちにシフトしちゃうと、すでにライバル会社が大量にいる中でやらないといけなくなります。前例がないような企画は、ライバルがいないから殿様商売がしやすいかもしれないですし、仮にその企画に需要があるならば、ある程度料金や価格を高くしてもちゃんと利益が出ますよね。でも、他の会社がやっているような商売しかできないとなると、すでにライバルが多くいて、価格や料金の競争がし烈な中で商売をしないといけないので、自然と低価格、低料金になりますよね。そうしないと他企業に勝てませんから。こうやって、会社の収入が減ることにより、従業員の給料も減ります。そして、価格や料金を下げられないとなれば、従業員の労働時間を増やしたりして、商品やサービスの質を上げたりする。そうやってたくさん働かないといけない人たちが増えるので、長時間労働も起きます。こうやってブラック企業はなぜ増えたのか?の説明ができると思います。他社がやらないようなことをやるというのが商売の鉄則で、それが成功すれば利益を確保できるわけじゃないですか?でも、今の日本社会というのは、そういう他社がやらないようなことに対してクレームや批判がきて、中止に追い込まれるようなことがたまにあるわけですよ。そうなると、利益を確保する術というのが1つ使えなくなるので、会社の業績にも影響しますし、結果的に伸ばせたはずの利益が伸びないとか、利益が出づらい(利益を出すために従業員が疲弊する)ような事業を行わないといけないとか、そういう状況を招きます。
ブラック企業がなくならない理由には企業側の対応の問題もある?
ただ、これまで述べてきたブラック企業がなぜ生まれたのか?の原因の1つに関しては、これは企業側の問題もあると思いますけどね。ブラック企業がなぜなくならないのか?という理由の1つには、そういうクレームがあったとしても、なぜすぐに中止にしたりするのか?ということなんですよね。先述したHISの企画はクレームもあったけど、HISの企画を問題ないとする声もたくさんありましたよ。一部のクレームを受けて、多くが同じように思っていると感じてしまうのか?どうかは分からないけど、なんでクレームがあって、すぐ企画自体をやめちゃうの?と思います。これがCMとかの場合には、影響度合いはかなり大きいです。CMの場合って、放送中止になった場合にはもちろん製作費はかかっていますけど、それに投資したお金は返ってきません。で、本来ならば宣伝によって回収できる分もないので、かなりの損失になるのではないでしょうか?その損失はどっかで埋め合わせないといけないので、これも従業員への影響に少なからずなる気がするのです。だから、クレームを言う人もそうだけど、クレームを受けて中止にする企業側にも、個人的には納得いかない感じです。ブラック企業がなぜなくならないのか?の根本的な原因の1つになっていると思うので。ブラック企業がなぜ生まれたのか?という理由はこういった感じだと思いますけど、ブラック企業がなぜなくならないか?については、冒頭で示したようにホワイト企業を駆逐してしまうからです。1度ブラックになった会社は、ホワイトには勝てるけど、他のブラックには勝てないかもしれないので、さらにブラックになるしかないわけですよ。そうやってホワイトだったところまで、他社に勝つために勝つために賃金を減らしたり、長時間労働をさせたり、残業代を払わないということを始める場合があるのです。こうやってどんどんブラック企業が増殖し続けて、減らないという状況になるのでしょう。ブラック企業をなくすにはどうしたらいいのか?というのは、やっぱりいろいろなものへの寛容度を上げていかないといけない気がするのです。異質なものが当たり前というか、そういう状況を作らないといけないのですが、そういうことをしないとなくならないでしょうね。そこが解決策の1つのポイントになりそうな気はします。でも、そういう雰囲気を作っていくことは、そういう企業をなくすことと同じくらいに難しいと言える気がするのです。現実的な対処法は難しいのです。
ブラック企業をなくすことはできるのか?その方法は?
では、ブラック企業をなくすにはどうしたら良いのでしょうか?対処法はあるのか?というと、それは可能性で言えば厳しい気がします。今のままの社会が続く限りはなくすどころか、増え続けるだけだと思うので。だから、解決策としては社会の仕組みを大きく変えないといけないのです。ブラック企業をなくすには、そもそも発想の転換でそういった企業で働かないでも済む状況を作らないといけないと思うのです。そういった状況は作ることができるのか?というと、働かなくても何とかなる社会を作れば実現できるでしょう。ベーシックインカムなどによって会社を辞めた後、会社で働かないことによる不安があるうちは、結局はこういう企業は常に存在します。状況が労働者にとってきつくなってくる状態で働く人がいなければ、社会の状況は労働者寄りに改善するはずなのですが、それでも大半の人は働くので、労働者にとってきつい状況がさらに加速していくということになります。つまり、労働環境が悪い会社と分かったときに辞める人が多くいれば、そういった企業は自然淘汰されていくか?労働環境を改善していかないといけなくなります。そうしないと潰れるのを待つだけなので、ブラック企業が改善されるか?潰れるか?なので、どっちでも良いということになります。改善されたらそこで働くのでも良いですし、潰れてもベーシックインカムがあるので、職がなくても問題ないとなります。だから、仕事を辞めても何の問題もないという状況があるならば、問題がある企業は自然淘汰されると思うのですが、そういう状況以外で現実的に違法労働をさせている企業などを減らすことはできるのでしょうか?対処法の1つとしてはやはりこういったものです。本来ならば労働組合がストライキをすれば会社側に圧力がかかるはずなんですけど、日本だとそれは期待できません。なぜならば、ストライキが起きないからです。ブラック企業への対処法の1つとしてストライキがあるわけですが、それが期待できないということなのです。それは労働組合の組織率が低いということもありますが、もう1つ大きな理由があって、それは国民がストライキを許容しないからです。
さっきの話と関係してきますけど、日本ではストライキは滅多に起きません。したがって、珍しい行為なんです。ストライキは企業への不満に対する解決策の1つとして機能する場合もありますから、海外では頻繁に起きる場合もあり、国民も日常の光景として認識している場合もあるかもしれませんが、日本ではすでに話したように滅多に起きないがために、そういった珍しい行為をする人たちへの反発心が大きいのです。おまけにストライキは迷惑をかける行為なので、そこも批判の理由になっています。ただ、迷惑をかけることがストライキの意味なのに、そこを批判されては一生できないですし、ストライキを起こすなと言われてしまうと、どの会社もストライキ起こせないわけだから、ブラック企業をなくすには?というときの1つの策が完全に封じられてしまうことになります。だから、ブラック企業がなくならないということも言えますよね。そういう企業を減らすにはストライキは有効な策になりますが、それを起こせないというのはかなり不利です。ブラック企業がなくならない原因の1つはここにある気がします。ストライキを起こさせない国民の圧力があるわけです。こういう企業を減らすには、根絶するにはどうしたらいいのか?というときの1番現実的な案がストライキなんですが、それをやろうとすると国民が反発する。全員が反発しているわけじゃないんだけど、Twitterとかを見ていると、文句を言っている人も見つかるので、こういう風土があると労働組合としてもなかなか動きづらいというのはあるのではないでしょうか?
特にインフラ関係のストライキへの批判は強いです。迷惑の度合いが余計に大きいでしょうから。でも、彼らにもストライキ権はあるので、そこを否定されるいわれはないんですけどね。ブラック企業を減らすにはどうすべきか?1つはベーシックインカムの導入ですが、すぐには無理でしょう。そうなると、現実的な方法は今のところストライキしかない気がしますが、それも全国的に行わないと、抜本的な解決にはならないと思います。だから、部分的に行われても微妙に減るかもしれませんが、一気に改善されることはないでしょう。それは日本という国がストライキの文化が根付いていない国だからです。だから、ブラック企業を減らすときにどうしたらいいのか?という答えは、ベーシックインカムの実現を待つのが1番現実的なのかもしれないです。すぐには無理でしょうけど、いずれは日本で実現する、せざるを得ないと思っています。したがって、ブラック企業を減らすにはどうしたらいいか?といえば、働くことが当たり前の社会を変えることが1番近道なのではないか?と思えてきます。違法労働の企業をなくすには普通の考えではきついというか、1人1人の行動を変えたり、促したりするのでは社会全体への波及効果は少ないので、社会そのものを国が政策として変えることが必要なのではないでしょうか?本気で国が問題だと考えているならば、これしか方法がないと私は思うのですよ。
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