独裁はなぜ悪いとされるのか?メリットもデメリットもあり、恐怖政治や危険ばかりではない
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独裁という言葉はあまり良いイメージを人々にもたらしません。それは民主政治とは対極に位置するものだからではないでしょうか?独裁という言葉は専制という言葉などとの違いも難しいですけど、独裁政治という言葉を使うとすれば、民主的手続きを踏まずに統治者が独断で判断し、政治を行うことを指しており、この記事でもそういう扱いのもので書いていきます。独裁の何が悪いか?というと、何が悪いのでしょうか?独裁って悪いイメージはあるけど、そんなに悪いものなんですかね?独裁は恐怖政治と言われることもあります。以前はそういう国が多かったりした時代もあったんでしょうけど、現代では限られています。独裁は民主的な手続きを踏まないので、多数者にとって都合が無視される状況が生まれるってことがあります。これが独裁のデメリットになるでしょう。それが独裁の危険なところになるということでしょうかね?つまり、戦争に駆り出されたりもするかもしれませんからね。戦前の日本はまさに独裁でした。日本史を勉強した人なら覚えているかな?大政翼賛会や翼賛政治会といった用語があったと思いますけど、特に当時は翼賛政治会が事実上政治の中枢を握っており、軍部が指揮を執る軍事政権が成立していました。それによって戦争に入っていってしまったのです。
独裁とは何が悪いのか?メリットやデメリットは何か?
日本もかつては独裁状態であって、戦後はそうではなくなりましたが、戦争に駆り出されるというのは独裁の1つのデメリットになるでしょうね。独裁じゃなければ戦争に駆り出されないわけではないです。ただ、民主的決定になれば、戦争に国民が駆り出される可能性は下がるでしょう。独裁の問題点としては国民の多くにとって都合の悪い政治を行われてしまうということに尽きるのではないでしょうか?そういったことを踏まえて、有能な人間が独裁者になれば独裁は問題ではない、悪くないとい言う人もいます。ただ、ここで言う「有能な」というのは何を意味しているのでしょうか?結構曖昧ですよね。恐らく多数の国民にとって都合の良い、メリットをもたらすような人間が有能な人間として扱われるのではないでしょうか?つまり、多数の人間にとって都合の良い政治を独裁者がいれば、独裁でも構わないということなのかもしれません。独裁のメリットとしては有能な人間が1人いれば、それで良い政治が行われるということになるのではないでしょうか?そうなると、逆に少数派にしかメリットがない政治は悪い独裁者になるということでしょうか?戦争がその例になるかもしれないです。
独裁政治は危険も含んでいるということがありますけど、それは民主主義もそうだと思うんですよ。つまり、多数者の専制という言い方もされますが、世の中の良いこと、悪いことというのは多数決で決まる風潮があるじゃないですか?誰かにとってデメリットがあるようなことでも、それが少数ならば、世間の風潮としてはあまり問題ではないという感じになっていると思うのです。例えば、資本主義社会そのものがそれに当たると思います。資本主義社会では当然富める者と富めない者に分かれてしまう側面があります。富めない者の代表というと、例えばホームレスの人たちです。純粋な資本主義国家でホームレスなど、かなりのレベルの貧困者がいない国はないと思うのです。ホームレスの人たちが存在することは誰もが知っています。知っているけど気にも留めない人が多いでしょう。それは1億数千万人いる中のわずかな人たちだからでしょう。圧倒的少数派なので世間もあまり関心を持ちません。しかし、ホームレスの人たちにとってみれば社会主義国家ならばこういう状況にはなっていない可能性もあります。資本主義国家は多くの国民が承認している国家体制と言えると思いますが、一部の人間にとっては好ましくないと思われています。それはホームレスだけではないですね。社会主義者は全員資本主義国家を是とは見なしていないでしょから。
独裁は少数派にとって都合の良い政治でしかない可能性があるというだけのこと
そうなると、独裁が何が悪いか?というのは、多数者にメリットがあるか?どうかで判断されているわけですが、それは言ってしまえば、自分たちにとって都合の悪いものは悪で、都合の良いものが正義みたいな認識なんじゃないですかね?独裁は国民にとって都合の悪いことをすることが多いならば、それは悪なのではなく、悪と見なす人が多いという事実があるだけだと思います。独裁が悪なのではなく、悪と見なす人が多いから、悪だという風潮があるというだけなんでしょうね。ただ、国民が少数派にとって都合の良いこと、つまり多数派にとって都合の悪いことを全部否定するわけじゃないので、その点からも独裁が常に悪とは言えないわけです。独裁は危険と言えば危険かもしれない。ストッパーのような存在がないわけですから。歯止めが利かなくなるということも言えるでしょう。したがって、独裁のメリットは見る人によって変わると思いますし、デメリットに関しても同様でしょう。独裁が恐怖政治ならば資本主義社会の中で当たり前に生きている人たちが疑問を持たない今の政治も、ホームレスの人たちにとっては恐怖政治ですよね。完全に彼らを放置しているような状況ですから。独裁が悪か?どうかは見る人によるということであって、独裁がなぜ悪いのか?に対する答えはありません。そもそも悪くはないからです。悪く見る人がいるというだけです。独裁ではない民主主義に関しても悪く見ている人はいますからね。どっちもどっちですよ。多数決で独裁じゃなくて、民主主義がこの国では正しいとされているに過ぎないのです。
独裁がいいことと言えるか?どうかも見方によるので、人によるとしか言いようがないわけですけど、独裁を続けている国が実際にあります。今でもあります。そこでは独裁は恐怖政治のような状態があるのか?というの、そうではありません。北朝鮮のようなケースもあるかもしれまえんけど、カタールとかは比較的上手くいっている独裁と言われているようですね。国民から不満が少ないってことなのでしょうか。こういう独裁はいいこととして扱われるのかもしれません。独裁というイメージがどうしてもヒトラーのナチス時代を連想する人もいると思うんですよ。ナチスも世界中からあまり良い対象とはされていないみたいなので、それも影響しているのか?分かりません。ただ、ナチスに関してはちゃんと選挙によって当選しており、国民の支持によって支えられていた独裁とも言えます。独裁にはメリット、デメリットがあって、それは人によって感じ方が違うので、人によって独裁を是とするか?非とするか?というのは分かれそうですけど、独裁自体は別に悪ではないんですよね。民主主義と同様の1つの国家の政治運営の形態になると思います。独裁を悪としてしまうと、同じ理屈で民主主義も実は悪にできてしまうのです。
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