夏休みの部活はめんどうくさい?休みない、遊べないで辛い毎日の理由は会社での長時間労働と同じメカニズム
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大学生活や日本の教育問題, 現代の日本人の働き方
夏休みは毎日学校がなくて、遊べてラッキー!とはいかない人も結構いるんですよね。中学生、高校生は部活三昧というケースもあるでしょうから。特に夏休みの間は部活で休めない、遊べないという思いをしている人が多くいると思います。夏休みは学校の授業がない分、部活をする時間が多く生まれるため、結局、学校に行っているときと同じくらい疲れるということを感じているケースもあると思います。夏休みの部活は私も経験しましたが、40日間あるうちの3分の2くらいはあったかな?だいたい1日4時間から5時間くらいだったような気もします。練習時間は学校によって違うと思いますけど、もっときついところもたくさんあるでしょう。夏休みの部活で休みないというケースも強いところは普通にありそうですね。夏休みの部活に行きたくないと思う生徒は山ほど出てきますよね。結局、なぜこういう状況が生まれるか?っていうと、当たり前のことかもしれませんけど、練習する時間が長くあるからなんです。この状況っていうのは、実はブラック企業や長時間労働が起きる仕組みと似ている部分もあると思います。
夏休みの部活が辛い、休みないという状況が生まれる理由
せっかくの夏休みなのだから、もう少し部活の練習の頻度を落としてよ!とか、もっと遊ばせてよ!と思っている人も多くいるでしょう。しかし、時間がある分、その余っている時間は少しでも練習に充てたいという思惑が顧問の中にあります。強豪校とかは特にそうですけど、練習時間が長くなりやすいと思うのです。それは夏休みの長い時間で少しでも練習をした方が勝てると思っているからでしょう。それは間違った考え方とはいえないが、これがキリがない練習量の増加を生み続けるのです。つまり、ある強い高校が100練習をしていたとして、それを知った別の高校がじゃあうちは110練習するとする。それを知ったまた別の高校は、120に上げないと勝てないと思う。それを見たさらに別の高校は、じゃあうちは130練習しないと勝てないぞ!と思うようになる。こういう状況ですよね。つまり、他校に勝つためには、生徒の実力は急には伸びないので、簡単に伸ばせる練習量に注目するわけです。そして、練習量で他校に負けていたら勝てない!と思った顧問は他校よりも練習量を増やしていく。それをどの高校もやっていき、いたちごっこが生まれ、夏休みを目一杯使いきるくらいに練習量が増加していくのです。ある意味悪循環とも言えるかもしれません。でも、これは実際に会社でも起きていると思います。
企業の場合は利益がかかっており、経営者や従業員の生活が懸かっているので、この部分がもっとシビアに行われています。というのも、日本の企業で長時間労働が生まれるのは理由は一緒なんです。他社に負けないために、他社よりも利益を出すために、1番簡単にできるのは、労働時間を増やすことなんですね。安定した利益をあげていくには、通常時間がかかります。しかし、どの企業も利益を増やすために簡単にできることがある。それが労働時間を増やすことです。それを多くの企業がやった結果、じゃあ、うちはさらに長く働かせて利益を追い求める!じゃあ、うちはそれ以上は、いやいや、うちはもっとだ!という際限のない労働時間の増加の結果、過労死が生まれるほどになったのです。だから、夏休みの部活に関しても、熱中症や体調を崩す子はたくさん出てきます。何でこういう状況が発生するか?というと、「競争」があるからなのです。部活も競争だし、企業間の争いも競争ですからね。夏休みの部活が辛いくらいに、休めないくらいに練習量が多くなるのも、他校に負けないためという大義名分があるからなのです。会社の場合も利益を伸ばすためという大義名分と会社が潰れないため、会社はつぶれて従業員が困らないためという現実的な理由もあるため、それを踏まえて従業員は長時間労働に耐えないと、会社が守れないと思えば、それを呑んでしまう現状があるのです。そして、多くの大人は学生時代に部活動で同じような経験をしているから、それに耐えてしまう。夏休みの部活で休みない、辛い状況が当たり前のようになっていたから、慣れもあってか、そういう状況をしょうがないと、当然という風に錯覚してしまっているケースもあるかもしれません。
夏休みの部活で練習量が増えて、辛い、遊べない、めんどうくさいと感じても子供は反論できない
会社の場合には働いているのは大人です。だから、会社が潰れるかもしれないとか、そういった理由さえなければ反論できますよ。しかし、夏休みの部活動に関しては、中学生や高校生じゃそう簡単に反論はできない。このままじゃ倒れるとか、そう思ったとしても、それを言ったところで根性が足りない!とか返されるだけの可能性もありますし、そもそも顧問の先生に反論する勇気も持てないでしょう。すると、夏休みの部活をめんどうくさいと感じても、そこから逃れる術は仮病しかない。あとは辞めるしかないのです。夏休みの部活が毎日あって、休めないほど続くようなケースは、もはや夏休みを満喫する余裕なんかないでしょう。むしろ、夏休みの部活はいつも学校があるとき以上に辛い日々に感じるかもしれません。例えば、夏休みといえば高校野球の甲子園ですが、彼らの中には早めに負けた方が良いと思っている人たちもいるかもしれません。よく言われているのは、高校野球は地方予選にしろ、甲子園本大会にしろ、早く負けた方が夏休みが多く残るから、早く負けると、それはそれで嬉しいみたいなことです。彼らも好きで甲子園を目指しているものの、夏休みの部活を辛いと感じるシーンは多々あり、それによって本来の目的から言えば不純な早く負けたいという思いを抱かせるほどなんでしょうね。だから、好きなスポーツも部活動を通してやると、楽しめていない子はいくらでもいると思います。
学校の部活動はもはやスポーツなどを楽しむ余裕のある場ではない
そういった理由で、夏休みの部活には行きたくないと思っている生徒は実は多くいますし、夏休みの部活で遊べないと感じている人は山ほどいます。大学受験の勉強をいずれするようになるかもしれませんが、こちらも夏休みは遊べないというか、遊びづらい状況になると思います。しかし、こちらは顧問の先生とかはいないから、勉強もしながら、好きなタイミングで遊んだり、サボったりしても良いわけです。夏休みの部活はそれができない。つまり、顧問の先生にスケジュール管理をされているから、好きなタイミングでサボれないし、今日は休もうとか気軽には考えられない。夏休みの部活はどこが大変なんです。夏休みの部活で遊べないというのは、すごいもったいないような気もします。部活動に夏休みを費やすのはそれはそれで良い気もしますけど、嫌々やらされている子としては不本意でしょうね。夏休みの部活が休みないとか、遊べないというのは、大人になるとかなりもったいないとも感じられます。大人になると学生のときみたいな長期休暇はないですから、学生時代は40日間程度は夏休みがあるけど、大人になるとせいぜい1週間くらいですから、学生のときにその長い夏休みを満喫できないと、何だか人生損みたいに思えてくるかもしれません。どうしても夏休みの部活は休むという選択肢が頭をよぎりますね。私も夏休みの部活はめんどうくさいと考えていたので、なんとか休めないか?と休み理由がないか?と探していた記憶があります。好きなスポーツも夏休みの部活のような管理体制のもとでは、自由がなくなり、もはや好きなものとは言えない状況が発生しているのです。
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