公務員の志望動機で地元へ恩返し、生まれ育った愛着等ありきたりしか思いつかないのはNG?

公開日: : 公務員という働き方

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公務員になりたい理由として、志望動機を考えないといけませんが、市役所職員や官庁の職員など、いろいろな公務員がある中で、どうして公務員になりたいのか?という理由は明確にしておかないといけません。しかし、現実的に多くの受験生は公務員の志望動機が思いつかない、ありきたりになってしまう。という悩みを抱えていそうです。それを面接では確実に聞かれるはずなので、どういう志望動機が望ましいのか?は考えておいた方が良いでしょう。比較的多くの人が考えている公務員志望動機としては、地元への恩返しをしたいから、愛着があるから、といったものです。自分が生まれ育って地域の公務員試験を受ける場合には、そういった内容になるかもしれないですね。しかし、問題は志望動機は、公務員になりたい理由というよりは、公務員になろうと思った理由であり、願望を答える質問ではないということです。なりたいのは結構だが、あなたは公務員に向いているのか?ここが大切になるわけですね。なりたい気持ちはみんなあるわけですよ。だから、公務員試験を受けて、面接に進んできているのです。公務員になりたい理由を聞かれたら、なぜ自分は公務員になろうと思ったのか?を答えるべきであって、公務員になりたい理由ではないと思うのです。

 

公務員になろうと思った理由として不適切な例

つまり、先ほど言ったような地元に恩返しがしたいとか、生まれ育った街に貢献したいとか、それは願望になってしまうわけじゃないですか?採用側としては、公務員の適性を見ている面もあるので、住民にとって奉仕する立場である公務員に、自らの願望を述べてくる人をどう思うか?という問題があるのです。公務員は全体に対する奉仕者という性格を考慮すると、公務員になりたい理由が自分のためというよりは、全体のためになっていて、かつ公務員に対する適性が見えるものが良いような気がします。公務員になって地元に恩返しをしたいという志望動機は、全体のためにはなっていると思いますが、公務員に関する適性は見えません。むしろ、そういう気持ちが口に出さなくても全員が思っているに違いないくらいの感じで、面接官は見ている可能性があります。普通に考えたら、あえて地元を受けている理由はそこしかないだろうとなると思います。だから、こういった志望動機は、確かに公務員になりたい理由、公務員を目指した理由にはなっていますよ。しかし、それを面接官がどう評価するか?が問題なのです。

 

面接ではいろいろな面が見られていると思いますが、面接官の志望動機に対する印象は合否を当然左右します。志望動機に正解はないんですよ。つまり、どういう志望動機だって本来は良いはずなんです。でも、面接って、結局通過する人数の枠が決まっているから、優劣を図るようになります。つまり、志望動機だけではありませんが、志望動機自体にも優劣を決めないと、面接を通過する人を決められません。そうなると、どうしても公務員に対する志望動機でも優劣をつけないといけなくなりますから、何かしらの基準により、いい志望動機とそうじゃない志望動機に分かれてしまうのです。本来は志望動機に差なんかないのですが、無理矢理差をつけないと面接で人数を絞れないからです。したがって、自分が公務員になりたい理由は1つ立派な志望動機です。しかし、面接は受験生間で優劣を競い合い、面接官も優劣をつけないといけないので、立派な志望動機があっても、それを越える立派な志望動機を言う受験生がいたら、その人には勝てません。公務員になりたいという気持ちを全面に出した志望動機は悪くないのです。しかし、相対的な比較になると劣ってしまう可能性は否定できないということになります。ここが難しいところなのです。そのときにどういう基準で差をつけるのか?が問題で、いろいろな差のつけ方がありますが、結局は志望動機を聞いた人事の印象は大きいと思いますよ。印象というのは何で決まるか?というと、公務員の志望動機の中身ですかね。

 

公務員として的確な人材か?すぐに辞めないか?がポイント

公務員の志望動機の中身というのは、すでに話したように公務員として的確な人材か?という部分になるのではないでしょうか?一般的に公務員を採用するための面接では、面接官は主に2つの点に留意していると思われます。それは面接をしている受験生が公務員として的確か?問題ないか?この人を公務員にしてしまって問題ないか?ということです。もう1つはこの人は公務員の仕事に耐えていけるか?離職しないか?辞めないか?という部分です。面接官が考えるのは、いい人材を確保したいという部分とダメな人材を回避したいという思惑ですね。それは自分の今後にもかかわってくるからです。ダメな人材、つまり公務員に不適格な、向いていない人材を採用したり、結果的にすぐに退職するような人材を採用したりすると、それだけ損失が大きいわけです。そして、その採用にかかわった人間に責任の追及がいきやすいので、それを回避するために、主に2つの点において、公務員の採用をしている可能性が高いということです。

 

現実的にすぐに辞めるような人間か?そうじゃないか?っていうのは、まず見極められません。これは無理に近いと思う。見極められると思っている面接官もいると思いますが、私は厳しいと思いますよ。辞める理由なんていうのは、予想だにしないものも含まれるからです。でも、公務員に向いているか?どうかというのはある程度判断がしやすいです。面接での様子や言動を見ていて、これはダメそうだなと思えば、たいていダメでしょう。実際に働かせてみたら、やっぱりなみたいなケースが多いと思います。そこで志望動機の中身になるわけです。志望動機以外の部分も大切ですが、志望動機だけに限ってみれば、地元に恩返しがしたい、愛着のある生まれ育った街で働きたいという公務員の志望動機は、動機としては立派です。しかし、公務員への的確性が見えないわけです。動機に対する的確性は見えますが、働きぶりに関する的確性が分からないのです。つまり、やる気は十分見えるが、この人を本当に公務員にしてしまって大丈夫なの?ちゃんと働けるの?という部分が見えないということです。公務員になる以上、やる気はもちろん必要です。でも、やる気はみんなあるでしょう。大変な筆記試験を突破してきているのですから。つまり、やる気は有無を言わさず、聞くまでもなく全員にあるだろうという見立ては立ちますから、あえてそこを面接でアピールする意味はないわけです。公務員の志望動機ではやる気ではなく、自分が公務員に向いている、的確性があるというアピールが必要になります。例えば、道に迷っていた人に声をかけ、目的の場所まで案内したことがある。そんな義務は一国民にはありませんが、そんな経験をしたことがある。という場合には、そういった人柄や正義感みたいなのは公務員に必要だと思います。凄い身近な例ですが、そういった人間は、公務員になっても住民のためを思って奉仕してくれるなんじゃないか?という予想がつきやすいのです。これはあくまでも公務員の志望動機の考え方の例なのですが、大切なのは気持ちじゃなくて行動なんです。自分が公務員になりたい理由は、気持ちなのでやる気を表したに過ぎない。でも、行動は公務員としての適性を見やすいですよね。実際に働かせたらどういう風に振舞うのか?やる気はみんなにあるわけだから、そこを面接でアピールしてもしょうがない。逆に行動によって、自分の公務員に対する的確性をアピールするならば、より面接官にとって公務員に対する向き、不向きの判断材料になるわけです。先ほども言いましたが、公務員試験の面接官は公務員に相応しくない人材を選びたくないわけです。自分の責任にされるから。そこで、公務員に相応しいか?相応しくないか?を判断しづらい人間は、そりゃ採用を躊躇いますよ。相応しい人間もいるかもしれないが、やる気のアピールだけでは、それが判断できないわけです。過去の行動などで自分のが公務員として相応しい行動をしてきた、または能力を持っている。そういった面は仕事において間違いなく役に立てる素養になると思う。だから、私は公務員を志望したのです。という流れは、自分が公務員に向いているか?否か?は度外視した公務員になりたいからという気持ちの理由ではなく、自分自身を客観的に見つめて、自分が公務員に向いていると言う判断のものに下された客観的な結論になります。公務員に相応しいと判断がしやすくて、かつ適性があると見込まれた人材は採用されやすくなる。結局、そこになるということですね。それに公務員になりたいという志望動機は、自分自身の都合を優先させている感が出ているのですが、自分は公務員に向いているから志望するという理由は、住民への地域への貢献を第一に考えており、全体を優先させている面があるので、志望動機の印象として、面接官から見て、こちらの方が印象では上回りそうな気がしています。公務員の志望動機でありきたりの志望動機しか思いつかないと悩んでいたり、そもそもどういうのが良いのか?さっぱり分からないという方は、公務員の志望動機の考え方の例として参考にしてもらえればと思います。これも決して正解とは限りませんけどね。私なりに考えた正解ですから。

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