「公務員が安定している理由」を多くの国民は勘違いしている
公開日:
:
最終更新日:2015/12/24
公務員という働き方
公務員は安定していると言われる。それは羨望の意味合いを込めて、言われる場合もあれば、嫌味を込めて言われる場合もあります。公務員が安定しているというのは、倒産がないし、クビになることもまずない。仕事を失うことがほとんどありえない。という事実があるからだと思います。「公務員試験のカラクリ」という本にある分かりやすい例が載ってあって、ある地域のAさんという自営業の人とBさんという公務員の人が住んでいた。しかし、そこにある日災害がきてしまって、2人とも住む家を失ってしまった。Aさんは自宅を仕事場にしていたので、同時に仕事も失ってしまったのだ。しかし、Bさんは公務員だから仕事は失わない。むしろ、こういうときにこそ住民のために働く必要性が増してくるという状況でさえあるのです。公務員は日本国がこの世から消えない限り、仕事を失うことはないでしょう。
「公務員は安定している」というときの多くの人の勘違い
こういう状況を見て、「ああ、やっぱり公務員は安定しているんだ」ということを感じる人が多いかと思うんですけど、実はそうじゃない。「公務員が安定している」と言われるときの「安定」というのは、公務員をしている人の身分が安定しているという意味ではないのです。この「公務員試験のカラクリ」という本にはまた分かりやすい例が載ってあって、「高齢者など、身体能力が落ちてきた人などが転びそうになったとき、それを支えてあげる。助けてあげる人がいる。しかし、その支えてあげる人、助けてあげる人が高齢者同様に身体が弱かったらどうなるか?無論、その高齢者を支えてあげられるどころか、一緒に転んでしまうのではないか?」といったことが書かれていました。
これは何を言いたいのか?っていうと、国民に奉仕して、国民を助けていく仕事をしていかないといけない公務員の立場が弱いと、その公務員によって助けられる国民も弱くなってしまう。そういうことなのです。つまり、公務員の身分を安定させている理由というのは、公務員自身の収入を安定させて、生活に不便なくさせるという意味合いではなく、公務員の立場が弱いと、実際に国民を救うことのできる公務員が限りなく少なくなってしまう。だから、公務員の安定っていうのは、国民のためを思って存在する恩恵だということなのです。それが結果的に公務員自身の生活の安定にも寄与している。というだけだと思います。公務員の身分が安定していないと、先ほどの例でいえば、災害が起きた時点で、公務員のBさんも失職し、その地域に公務員がいなくなりますね。すると、その地域をどうやって復興に導くのでしょうか?その街から公務員が消えると、国家が特別になんとかしてくれない限りはもうその街は消滅の一途を辿るしかありません。仕事を失ったAさんも当然再起は不能だと思います。
公務員は一定数は確実に必要な職業だから
公務員は、他のどの職業よりも世の中にとって必要な職業ということがいえるのではないか?と思うのです。民間企業でも、世の中にとって必要と思える人たちはたくさんいると思うんですけど、例えば大企業のソニーがなくなったらどうでしょうか?ゲーム機、パソコン、テレビなど、いろいろなソニーの商品が消えてなくなりますね。でも、競合他社は他にもあるし、ソニーがなくなったらからといって、私たちの生活が一気に変わるということではないと思うのです。ちょっと不便になるくらいでしょう。ただ、公務員がいないと、私たちの生活は成立しなくなる可能性すらある。それは子供が生まれて名前を届けないんだけど、どうすれば良いの?ここの道路陥没してるから、危ないのをなんとかしてくれ!とか、生活が苦しくて生活保護を受けたいんだけど?など、ここでは挙げられないほどの私たちにかなり身近で、日常生活にかかわる職務を担当しているのが公務員であり、彼らを自由にクビにできるようなことにすると、いくら仕事がちょっとできないくらいで解雇されまくっていったら、公務員の数が足りなくなり、サービスの質が当然落ち、それは私たち国民に還ってくる。私たちの日常生活が困る可能性が高いからこそ、公務員の身分を安定させ、簡単に懲戒権を行使できないように制限することは必要なのでしょう。それは国民のためを思ってのことです。
労働基本権や副業を制限、禁止されている代償
これは公務員という職業の特性上、ストライキはできないし、副業もかなり制限されています。それは公務員の職業を全うするための策だと思われますが、それによって給料に不満があっても争議権は行使できないし、副業によって収入を増やすのも難しいです。この2点に関しては、民間企業の労働者よりもかなり待遇は劣っていますし、不安定な部分だと思います。だからこそせめて毎月の給料は安定的に与えてあげないと、彼らの生活に支障が出てくる恐れがある。公務員の仕事って、今はかなり大変みたいですよ。残業も多いし、それでいて給料はなかなか上がらない。公務員は景気がよくなっても給料は基本的に左右されませんから。仕事はかなり大変です。やっている仕事の量や大変さに比べて、貰っている給料の金額はあまり多いとはいえないでしょう。だから、毎月の給料を安定させて、バランスをとっているともいえると思います。今は公務員の安定というのは、嘘とか、幻想とか言われている時代ではありますけど、民間企業の労働者に比べたら、まだまだ安定していると言えるのではないでしょうか?公務員は民間企業のサラリーマンと比べても特別な存在ってことなんですよね。それは働き方が制限されているということもあれば、存在が特別でいなくなっては困るから。それなりの保障をして、守って、辞めないように努めているという見方もできると思います。
【あわせて読みたい記事】
関連記事
-
-
私立大学の職員は受からない?国立大学は面接の倍率が低く受かりやすい
大学職員というのは、新卒の大学生の人気の就職先となっています。それはどうしても仕事が楽という
-
-
刑務官の面接で何を聞かれる?聞かれることや志望動機の考え方と倍率について
刑務官の面接対策をするときにはいろいろなことを考えておかないといけませんが、面接では何を聞か
-
-
国家一般職と地方上級の違いは?難易度や倍率でどっちが簡単?併願をおすすめするが・・・
国家一般職は国家公務員の採用試験の中では特に人気で、多くが受ける試験種です。そして、同じく地
-
-
財務専門官の難易度や筆記と面接の倍率、配点は?筆記対策や勉強法について
財務専門官の採用試験は普通に難しいと思いますね。倍率もそこそこありますけど、筆記試験から面接
-
-
警視庁など警察官の面接で頻出の質問、聞かれること一覧
警視庁の採用試験では、面接があるわけですが、その面接においてよく聞かれる質問といったらどうい
-
-
特別区の論文のウェイトや配点は高い?足きりで採点されないリスクを理解しておこう
特別区の一次試験は、教養試験と専門試験と論文試験になりますが、この中で1番鍵を握るのが論文試
-
-
公務員試験の面接で頻出の質問、よく聞かれることで外せないもの
公務員試験の面接ではいろいろな想定質問が考えられ、その中で1つ1つ適切な回答を考えていく作業
-
-
公務員への転職の難易度は?失敗しない筆記の勉強期間と勉強時間はどれくらい?
転職して公務員を目指すという方も非常に多いです。しかし、すでに働いている方が公務員試験を受け
-
-
公務員の面接の志望動機で観光やまちづくりで活性化での考え方の注意点
公務員試験の志望動機を考えるときには割と定番な内容になりますけど、観光関連のものを話す人が結
-
-
公務員試験の面接で落ちたらどうする?希望しない部署や苦手なタイプの回答の仕方
公務員試験の面接ではいろいろなことを聞かれますけど、中でも頻出のものがあるので、それをいくつ