公務員の給料は高すぎる?なぜボーナスが出る?理由は?
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公務員という働き方
公務員の給料は高すぎる!という批判を受けることがあります。確かに公務員の給料は、民間企業の平均よりも高いです。民間企業の平均は400万円くらいですが、公務員は600~700万円くらいあるんですかね?民間企業よりは高いというのは事実ですが、公務員の給料が貰いすぎか?というと、決してそんな風には思えないのです。というのも、公務員っていうのはどういう職業か?ということにも直結しています。公務員っていうのは、他のどんな職業よりもなくてはならない職業です。言ってしまえば、サラリーマンっていうのは、別に一部がいなくなっても困らない。世の中の国民はほとんど困りません。ソニーが潰れてしまっても、ソニーのファン以外は困りません。液晶テレビ、パソコン、音楽プレイヤーなどは別のメーカーがあるし。プレイステーションはどうなるんだ!?という反論もあるかもしれませんが、ゲームができなくなっても死にはしません。だから、ソニーの従業員だけじゃありません。どんなに有名企業であっても、基本的には潰れたりしても、国民の多くが被害を被るということは通常は考えづらいのですが、公務員の場合はそういうことがありえます。
公務員の仕事は私たちの生活に直結する大切なもの
公務員の仕事で代表的なものを挙げれば、例えば生活保護の支給とかがあります。公務員の給料が安くて、生活が保障されないだから、新たに採用してもすぐに辞めてしまう人ばかり。ある人が生活に困窮して、役所に行ったが、対応してくれる職員がおらず、受給できなかった。食い詰めたその人は、泥棒をして、なんとかお金を手に入れて、死なずに済んだ。しかし、泥棒に入られた家はたまったものではない。そういう社会的な混乱、治安の悪化などが懸念される場合もあるのです。こういった実は私たちの生活に欠かせない役割を果たしているのが公務員なんです。公務員がいなければ、実は困る人、場面が非常に多い。民間企業とは違う性質の職業だから。代表的なのが政治家かもしれないですけどね。一般的な地方公務員、国家公務員に関しても、いざというときにいないと困る人が結構いるんですよね。職員が足りなければ、いなくなってしまえば、年金は貰えないし、健康保険も機能しないから全額負担になるし、転出届や転入届とかもできないから、引越しもできない。何か困ったときに助けてくれる人がいません。公務員っていうのは、常に規定の人数が揃っていないと困る。どこかのお店みたいに人手不足になったら困るんです。だから、保障をしっかりしましょう。そして、辞めないように後押ししていきましょう。ということなのです。
公務員の生活をまずは保障していかないと、彼らがまとも仕事ができません。だから、生活に絶対に困らないように身分を安定させ、給料を満足いく金額を支払っていく。そして、急に辞められると困るので、給料の金額もそれなり高く設定しておいて、ボーナスも支給すると。そういう施策により、公務員は一定の人数を常に保つことができているのです。公務員は誰だって良いわけじゃないので、ある程度適当な人、有能な人を選ばないといけません。誰でも良いのならば、給料を安くしても担い手はいるかもしれないが、そうじゃないんですよね。選ばれた人じゃないといけない。そして、新規採用は1年で一部の時期にしかやっていないので、大量に辞められてしまうと、次のその時期まで公務員が足りないまま仕事を続けないといけない。それは国民の生活にも影響が出るということで、常に辞められないように工夫をしている。それが待遇を良くするということにもなるのでしょう。民間企業は、ギリギリの人数しか雇わないし、給料を下げても応募してくる人は山ほどいるし、市場原理によって最低賃金以上ならば自由に給料を決められるので、安いと思われるところが大量にあるのです。公務員は人事院がちゃんと給料を管理しているので、民間企業みたいに自由に下げたりは出来ない。市場原理ではなく、人事院がちゃんと生活に足りる給料を決めて支給しているので。給料が決まるシステムが違うというのも、民間と公務員で差が生まれる理由になります。
公務員はなぜボーナスを貰えるのか?
むしろ、こっちの方が納得いっていない人も多いのではないでしょうか?公務員はなぜボーナスを貰えるのか?というと、理由があるとすれば、民間企業の給与モデルを参考にしているからです。ボーナスじゃなくて、普段の給料も民間を一応参考にはしています。ただ、民間の給料の金額をそのまま反映させると、400万円とかになってしまって、かつかつになりがちなので、参考にしつつもちゃんと生活できるだけ、辞められない程度の金額になるように支給しているのでしょう。ボーナスに関しては、そもそも支給基準は何なのか?というと、「民間が払っているから」というのが大きいと思われます。民間企業も実は根拠は曖昧になっている気がします。それは本来は特別な売り上げがあって、儲かった。だあら、それを社員に還元しよう!というのがボーナスなのです。だから、本当は不定期で、臨時的なものなんですよ。でも、日本の会社のボーナスって、臨時ではあるが、夏と冬に支給するのが定番で、ほとんど定期になってしまっているところが多いじゃないですか?特別の儲けを還元するのがボーナスなのに、何故か毎年の夏と冬に都合よく毎回その特別の儲けがあるっておかしいでしょう?つまり、ボーナスの支給基準は、本来の「特別な儲け」から「慣習」に変わってきてしまっているのです。民間のボーナスの支給基準がこうなってしまっているから、公務員も同じようになってしまっているのです。
だって、皆さんボーナス貰えないって聞いたらどう感じますか?「そりゃねーよ!」とか思うのではないでしょうか?でも、ボーナスの本来の性質は特別な儲けがあったときに払うものなので、それがなければ払う根拠がないのです。でも、夏と冬に配ることが慣習になっているので、夏と冬にボーナスが出ないと聞くと、そりゃねーよ!という気持ちになるのでしょう。つまり、多くの人は支給基準、根拠がないボーナスでももらえて当然と言っているの等しいわけです。本来の根拠は特別な儲けが出たときなのに、特別な儲けが出る、出ないにかかわらず、毎年夏と冬にボーナスが出るのが当然と思っているならば、もはやボーナスを支給する根拠なんかどうでもよくなっている。民間のサラリーマンがそういう認識ならば、公務員がそういう認識でも文句は言いづらくなってしまいます。つまり、公務員のボーナスの支給基準も曖昧なんですよ。公務員の儲けって何だよ!?って話じゃないですか?儲けるために仕事をしているわけじゃないし。しかし、公務員の給与体系は民間を参考にしているので、ボーナスの支給の仕方、支給基準までも民間を反映しているのです。だから、公務員のボーナスに納得がいかないのであれば、民間のボーナスの支給基準を、慣習から、従来の特別な儲けが出たときのみ支給する。といった形に変えないと無理でしょう。ただ、そんなことをすると、今まで夏と冬に定期的に当たり前のようにボーナスを貰っていた人が、ほとんどボーナスを貰えなくなりますけどね。特別の儲けなんてそう頻繁にあるものじゃないでしょうから。そして、中小企業以下は実質ボーナスとは無縁になるかもしれません。そういう状況が民間で起きれば、公務員もボーナスがほとんど貰えなくなると思います。
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