酒がある限りサークルの危険な一気飲みの死亡事故は消えない
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日本の世の中に蔓延る社会問題
東京大学教養学部の21歳の学生がサークル内での飲酒によって死亡した事故があり、これを受けて、その学生の両親が当時現場にいた同サークルの学生を訴えたというニュースがありましたが、よくある話かもしれない。この学生の場合は、強制されたわけではなく、自発的に大量の飲酒をしたみたいだが、その意識を失って倒れこんでしまったらしい。そして、その4時間後に死亡したのだが、その時点でサークルメンバーも異変に気付き救急車を呼んだが、手遅れだったという事件みたいです。両親はもっと早く救急車を呼んでいれば助かったということみたいで、他のサークルメンバーが見殺したにしたという見解らしい。見殺しにしたが適切か?どうかは分からないが、傍から見ればヤバイ状況なのか?単に酔いつぶれているだけなのか?の見分けがそんなに簡単にできるだろうか?と思う。当時の学生の様子なども分からないから何とも言えないが。本当にヤバイと思っている状況で、21人もいて、誰も通報しないというのも考えづらいが、その場合には過失が認められるか?否かも焦点になりそうだが。ただ、失禁をしていたなど、明らかに普通ではない状態だったらしいから、過失の前に異常な状況を認識していたととられる可能性もある。
アルコールによる事故は年間1万件以上起きている
民法上の不法行為として、損害賠償を求めるらしいが、その当時の正確な状況はサークルメンバーしか知らないらしいから、裁判もどうなるか?分からない。自ら酒を飲むなどの危険な行為をしたという点も加味されて、結果が出るかもしれない。こういう事故は以前から度々聞かれているから、今更という感じではあるが、私は酒が好きじゃないし、全く飲まないから、よく分からないが、そんなに美味しいのかね?それとも酒が飲めることがステータスみたいになっているのかな?よく分からないが。私が理解できないのは、一気飲みだ。する方もさせる方もそうだが、あれの何が楽しいんだろうか?むしろ、人が最悪死ぬかもしれないのに、平然とやらせるあの圧力というか、空気が本当に恐い。大学生じゃなくても、こういう感じのことはあるだろうけどね。年間のアルコール中毒による救急搬送の件数は1万件くらいあるらしいから死ぬまではいかなくても、アルコールによる事故は多いんだろう。
同様の飲酒事故がなくなることは残念ながらない
そして、私が気になるのは、両親の言葉だ。「訴訟を通じて警鐘を鳴らし、子供を亡くす不幸を最後にしてほしい」と言っていました。当たり前の言葉かもしれないが、残念ながら無理と言わざるを得ない。むしろ、それがありえる方がおかしいと思えてくるくらいなのです。こういう飲酒による事故を現実的になくしていくには、酒を禁止にするしかないと思っています。酒が存在する限り、撲滅はしないでしょう。注意、啓蒙によって、例えば、1年間そういう事故が1件も起きなかったとしよう。それで、飲酒による事故がなくなった!とは言えないわけだ。それは1年間起きなかっただけで、今後も起きない保証はどこにもないから。で、普通の人ならば、1年間の間に1件も起きないのも不可能だと思うでしょう。車が存在している限り、交通事故がなくならないのと同様です。酒を禁止にするしか、残念ながら同様の事故を防ぐ手立てはないと思う。これは本当にマジレスするけど。
この学生がそういう危険な飲み方をしたのは、まさか自分がそんな目に遭うとは思っていなかっただろうし、サークルの他のメンバーも同様に思っていたでしょう。まさかあんなことになるとは。その意識がある限り、絶対にまた起きると思うんだよね。自動車事故も同様でしょう。基本的に事故を意図的に起こそうと思っている人はいない。でも、現実的に事故は起きまくっている。それをドライバーも当然知っている。それを受けて、ドライバーが当たり前のように運転をするのは、自分が事故を起こすわけないし、巻き込まれることもないだろうという予想があるからでしょう。そういう予想、別の言い方をすると油断があるからこそ、ドライバーを運転をやめない。その中でほとんどのドライバーは結果的に事故は起こさないが、一部のドライバーが事故を起こす。その事故を起こしたドライバーだって、同様に思っていたでしょう。まさか自分が・・・。そういう油断が存在する中で、危険なものを扱っていれば、確率的に事故は起きてしまうのです。だから、事故はなくならない。交通事故をなくすには、車を禁止にするしかないでしょうね。
飲酒による死亡事故をなくするには死亡事故が連発するしかない
皮肉なことに飲酒事故をなくしたいならば、飲酒事故が頻発するしかない思う。すでに述べたように酒が危険なものと知りながら、これだけ飲む人が多い、ましてや一気飲みをする、させる人がいるのは、飲酒による死亡事故が起きるとして、割合で言えばかなり僅かな部分でしかないから。本当にたまにしか起きないからです。つまり、確かに危険なものだけど、飲んで死ぬことはそうあるもんじゃないという油断があると、変わらず飲み続けますよね。ただね、例えば飲酒をした人の2人に1人が死んでいるなんてことが起きていれば、これヤバイじゃん!と誰もが思うでしょうね。そして、これ以降酒を飲む人はほとんどいなくなるんじゃないか?そうなれば、事実上アルコールによる中毒死も自然に消えていくと。そういうことはありえる。だから、皮肉なことに今後、同様の事故をなくしたいのであれば、アルコールによる死亡事故が多発するしかない。酒を禁止する以外で、現実的に同様の事故をなくしていくことができるとしたら、それしかない。今と同じような割合でしか起きなければ、酒を飲む人は後を絶たないから、同様の事故は今後も起きていくだろう。と予測するのが妥当な気がします。同様の事故をなくしてほしいから酒を法律で禁止にして。とは、さすがに両親も公の場では言えないだろう。思っていたとしても。そういう空気があるわけだよね。両親が酒を嗜んでいるのか?は分からないが、国民の多くが酒を好きだから、そんな人たちの前で酒を禁止にしてほしいなんて言ったらどうなるか?何で一部の異常な飲み方をしていた、させていた人たちのために俺たちが迷惑しないといけないんだ!と言った反発が当然あるでしょう。この空気こそが、東大生を死に追いやった、あの飲み会での空気に非常に似ている気がする。酒禁止に反発するのであれば、当然反発する本人も含めて、これからも酒によって死んでいく人たちが止むことは決してないでしょう。私は酒全く飲まないし、むしろ嫌いだから禁止にしてくれて構わないけど。
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